ジャイアンツ原監督のマネジメント力

公開日:2019年07月19日最新更新日:2019年07月19日森田 広一

いや~。巨人軍絶好調ですね。
アンチ巨人ファンには申し訳ございませんが、今回は絶好調をもたらしている張本人ともいえる原辰徳監督を題材にさせていただいて経営者の心構えに関してお話したいと思います。

「俺が先頭を切って戦う」という意思

原監督が就任直後に書かれた解説者による記事に、「今年の巨人は昨年までとは違う。なにより、原監督に『俺が先頭を切って戦う』という意思が感じられる。」というものがあった。

戦国時代の武将たちもそうであったろうと思われるが、トップが腰が引けていては、部下は「この人について行って本当に大丈夫だろうか?」という疑心暗鬼になってしまう。
トップが強い意志を示してこそ、部下が信頼してくれるものだ。

経営者にとって示すべき意志は、「ビジョン」だ。俺はこうなりたい。うちの会社をこうしたい。という明確なビジョンを示して、経営者自らが率先して努力すれば、必ず部下はついてくる。経営者が必死であればあるほど、部下も必死になる。そして一体感が生まれ、必ず目標が達成できる。

「妥協なく」勝利へ突き進む

現在ホームランダービートップの坂本選手にも、バントのサインを出したことがある。

周りから見れば「なぜ?」となるが、その場面で最善策だと考えたから、躊躇することなく実行する。目的は、「勝利」である。周りの目など関係ない。最善策と考えたら失敗など恐れずに、坂本選手にバントをさせるのかなどと考えず、「妥協なく」実行する。

周りの目など気にせず実行するその強い意志こそが「俺が先頭を切って戦う」ことであり、選手は敏感に反応する。「この人は本気で戦っているのだ。」と。

経営者も、様々なデータを収集・分析し、最善策が見つかったら即実行に移す姿勢が重要だ。

「当事者意識」から生まれる一体感

原監督のサインは、攻守ともに1球ごとに変わるそうだ。

だから選手もそしてコーチさえもそのサインを見逃すまいと必死になる。

そして選手はそのサインを実行しなくてはいけない。思わぬサインが来ることもあるだろう。だから選手一人一人が状況判断をしながらどんなサインが出ても実行できるように頭の準備を即時にしなくてはいけなくなる。選手もコーチも必死になるのだ。

全員が必死になると、自然とチーム全体に一体感が生まれる。全員が一緒に戦っているのだという「当事者意識」が全員に生まれるからである。

ライバル球団の首脳陣も、「今年の巨人はベンチがピリッとしている」と言っているそうだ。

我々ビジネス社会に生きるものとしても、競合会社から「あそこの社員はピリッとしている」と言われたいものだ。

経営者が、「妥協せず」、「先頭を切って」信じた道を突き進めば、必ずや報われるものだ。
皆さん頑張りましょう。

自らが求める目標達成には、それなりの準備と戦略が必要です。ただやみくもにやればよいというものではありません。
ビジネス社会で成功させるためには、マーケティングの知識と活用力は重要です。
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広告代理店でマーケティング戦略立案、コンサルティングファームでデータ分析や各種のコンサルティング業務を経験。そこで培われたノウハウを元に人間の「感性」を紐解く独自の分析手法を確立し、そのノウハウを広く世の中に伝えるべく、一般社団法人日本マーケティング・リテラシー協会を設立。目に見えない消費者の深層心理「感性」を数値化し分析することにより、消費者や企業の隠れた欲求を解明し、各種提案やマーケティング戦略立案に役立てる分析体系を教える講座を開設。現在、様々な業種、職種の受講者から評価を得て、大手コンサルティング企業などの昇格必須講座としても認定されている。同時に各種企業のマーケティング・コンサルタントとしても活動中で、現代企業の悩み解決の実質的なサポート活動も継続している。