AIを凌ぐ、藤井八冠の思考にみる『人間の感性』のすばらしさ

公開日:2023年10月24日最新更新日:2023年11月15日JMLA 事務局

21歳にして、将棋の世界のタイトルを全て勝ち取った藤井八冠ですが、その強さの秘密の一端を知ることが出来るお話しを聞きました。

想像の域を超える戦略思考でしたので、ご一緒に考えていきたいと思います。

相手に間違いを誘発させる藤井聡太・八冠の一手

将棋AI「水匠(すいしょう)」の開発者である杉村氏が、今年6月の王座戦本戦の村田六段戦や直近の王座戦永瀬王座との第3局で仕掛けた一手などを例に、

藤井八冠が強い理由の要因として最も大きいのが、「間違えさせる」能力だ

と話されていました。

ご存じかもしれませんが、将棋AIは現役棋士にも勝利したり、その棋士たちが研究のために利用しているという、優れたものです。

そのAIを超えているかもしれませんと言わせたのが、「相手を間違えさせる手」だったのです。

AIは、1秒間に1億手という膨大な手の中から網羅的に候補手を読み、その中から最善な手を指すという驚異的な能力を持っていますが、「相手を間違えさせる手を選ぶことはできない。」ということでした。

お笑いコンビ・ぺこぱの松陰寺さんが、ChatGPTに「コントを書いてください」と指示したところ、とても笑えないような回答がされたそうです。脅威的な能力を発揮するAIですが、クリエイティブな能力はまだまだだと感じたそうです。

人間の能力というものは底知れないものがありますね。

藤井聡太さんが小学4年生のときに先生に発した言葉

その藤井八冠の頭の良さをうかがい知れる幼少のころの逸話として、下記のようなものがあります。

小学校の授業中のあるとき、藤井少年が先生に向かって、「5分でわかることを45分しゃべる先生たちは無駄だよ」と言ったそうです。

この言葉だけを聞くと、なんと生意気な子供だったのかととられかねませんが、その発言に対し、先生が「でもね、5分でわかる聡太君みたいな人もいれば、2時間かけてもわからない子もいるから先生たちはその時によって合わせてお話ししているんだよ。」と説明すると、藤井少年はすぐに納得したそうです。

小学生の時に既に周りの人のことを考え受け入れる思考力が養われていたことに感嘆しました。

ビジネスの世界における『感性』の扱い

藤井八冠は素晴らしい才能を持っていますが、才能というのは磨かなくては発揮もできなければ、向上もしません。人間は一人一人異なる『感性』を持っています。磨かないのはもったいないです。人間の創造力は素晴らしいものだと思います。

一方、そのように一人一人異なる感性を持つ生活者を相手にするビジネスにおいては、その感性を把握し、分析し、自社のビジネスに活用することが求められます。これは、BtoCも、BtoBも同じです。

感性とは、外界からの刺激を感覚(五感など)で受容し、判断し、表現する能力のことです。本人自体意識してはいないけれど、自分の“感性”にそって言葉にしたり、行動をしているのです。

感性とは、外界からの刺激を感覚(五感など)で受容し、判断し、表現する能力のことです。
本人自体意識してはいないけれど、自分の“感性”にそって言葉にしたり、行動をしているのです。

その言葉や行動の真意をつかまえられれば・・。

つかまえる分析方法があります。

ビジネス課題の解決に、人間(顧客・消費者・生活者)が考えていることや欲求、行動の真意をつかまえることが大事そうだと感じている方で、そのやり方を探している方は、次項をお読みください。

『人間の感性』を把握する分析手法

人間の感性を把握することができれば、共創価値を創出することができます。

作り手=企業の一方的な思いだけではなく、
使い手=顧客の思いを把握理解し、
新たなニーズを見出し、製品やサービスの価値を高め、より高い収益を上げることができます。

曖昧で主観的な定性データの分析はできない、難しいと考えられていた方に、是非知ってほしい、学んだその日から誰でもできるようになる手法です。

言葉、テキストデータが見直されています。

ChatGPTが2022年11月にプロトタイプが公開されたのをきっかけに、テキストデータの価値が上がっていると言われています。SNSへの投稿、Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどのEコマースプラットフォームのレビュー、食べログなどのグルメサイトへの書き込みにもテキストが多くあります。

世の中にあるデータは圧倒的に定性データが多いのです。

この動きに伴い、アンケートのフリーアンサー(テキスト回答)や顧客の声・言葉の重要性が増してきています。

誰でもできる手法というのは、アンケートや顧客の反応⋯理由、期待、欲求、意志、動機、湧く感情など、人が何かしら表現した言葉(テキスト)を分析するというものです。

これまで、選択式の回答(定量データ)の集計には力を入れてきた企業も、フリーアンサー(定性データ)は読んで終わり、その後はデータベースに眠ったまま、というような状態でした。そのフリーアンサーをマーケティングに役立てるために分析しようという動きが出ています。

その顧客アンケートのフリーアンサーの分析に関して、弊会(日本マーケティング・リテラシー協会:JMLA)のプロフェッショナルメンバーは、1990年代に着目してから20年以上取り組み、企業の事業成果に貢献する実績を積み重ねてきました。

その有益なノウハウを広く使っていただけるよう、2012年に、この日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)において、資格講座としてリリースしました。体系立てたカリキュラムをもとに、使いやすい分析ツールを使いながら、実用的な感性分析スキルから戦略立案スキルまでを習得する資格講座です。

ぜひ体験してください。

まずは無料セミナーを見てみる↓

【無料】アンケートや顧客のフィードバック…「言葉の分析」でニーズを把握するーマーケティング解析士受講前に、聞いて納得!オープンセミナー_日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)主催の無料WEBセミナーです。

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〇感性マーケティング実用資格講座:JMLAマーケティング解析士プロフェッショナル 感性

『JMLAマーケティング解析士 プロフェッショナル 感性』とは、感性マーケティングの実用資格講座です。_日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)が主催しているマーケティング資格講座です。_「何がどれだけ売れたか」よりも「何がどうして売れたか」「だから次に何がどれだけ売れる可能性があるか」を予測することが大切です。
数値情報(何がどれだけ売れたという定量データ)は、瞬時に処理できますが、感性情報(売れた理由や顧客の意志などの定性データ)は、コンピュータでの処理が難しく、大切だと思いながら取り扱えずにいました。難しいと言われてきた定性データを、定量データと組み合わせて、分析できるスキルを習得いただけます。分析ツールはその日から業務でお使いいただけます。※マーケティングの初級上~中級者向けのカリキュラムです。

専門的なマーケティングスキルは、基礎的なマーケティング知識・スキルがあってこそ力を発揮させることができます。

『JMLAベーシックパスポート』認定講座↓では、マーケティング活動の基本となる、マーケティングの目的と戦略的マーケティングの理論体系を理解し、基本フレームワークを使いこなせるようになることを目標としています。

〇マーケティングの実用資格講座:JMLAベーシックパスポート

『JMLAベーシックパスポート』とは、マーケティングの実用資格講座です。日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)が主催しているマーケティング資格講座です。_専門的なマーケティングスキルは、基礎的なマーケティング知識・スキルがあってこそ力を発揮させることができます。『JMLAベーシックパスポート』認定講座では、マーケティング活動の基本となる、マーケティングの目的と戦略的マーケティングの理論体系を理解し、基本フレームワークを使いこなせるようになることを目標としています。加えて、『JMLAマーケティング解析士 プロフェッショナル 感性』の入門として、マーケティング活動に欠かせない「人間の感性」を活用する方法も同時に学べます。※マーケティング初級者向けのカリキュラムです。
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一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)は、「マーケティング」および「商品開発/事業開発」において、人財育成(認定資格講座、企業研修)および企業様の事業支援・開発支援を行っています。また、商品開発/事業開発の系統的なメソッド「Neo P7」を用いて企業の社員様が自分たちで持続的に開発を実現できるようにするための内製化支援を行っています。