アンケートモニターを利用できる、セルフ型アンケート8選

公開日:2024年10月07日最新更新日:2024年10月07日JMLA 事務局

前回はセルフ型アンケートに関するシリーズ第1回として、導入前の「セルフ型Webアンケートツールを選定する前に考えておくべき8つのポイント」を解説しました。

今回は「セルフ型アンケート」の中でも「アンケートに回答してくれる対象者(モニター/パネル)を自社で保有していない場合でも定量アンケートを行うことができる」ー「セルフ型アンケート」に焦点を絞って7社8サービスを紹介し、特徴を解説します。

前回のおさらい

前回は「セルフ型アンケート」を導入する前に確認すべきポイントとして、下記を解説しました。
「こちら」からご確認いただけます。

  • セルフ型Webアンケートとは
  • 「外注(フルサービス型)」と「セルフ型」との大きな違い
  • 「セルフ型Webアンケート」を利用する際の留意点
  • 「セルフ型Webアンケート」を利用する目的を明確にする8ポイント
  • 「セルフ型Webアンケート」でどんなタイプのアンケートができるの?

それでは今回の本題、「アンケートに回答してくれる対象者(モニター/パネル)を自社で保有していない場合でも定量アンケートを行うことができる」ー「セルフ型アンケート」に焦点を絞って、次項より7社8サービスを紹介します。

セルフ型アンケート Questant(クエスタント)

クリックすると、Questant(クエスタント)へリンクします。

特徴

日本を代表するリサーチ会社、株式会社マクロミルが提供するセルフ型アンケート作成サービスで、初心者でも簡単にアンケートを作成・配信できるセルフ型ツールです。
デザイン性の高いアンケートフォームが特徴で、直感的に操作できるUI(ユーザーインターフェース)になっています。70種類以上の豊富なアンケートテンプレートを利用できます。
アンケート画面作成の際には、質問の条件分岐やスキップも簡単に設定できます。
回答結果は、リアルタイムでグラフに反映されます。
回答データの集計の際には、マクロミル独自開発の集計ソフト「QuickCross」を利用できます。様々なデータ加工や、多変量解析などの分析も可能です。

パネル配信

マクロミルの大規模パネル(モニタ)を利用して、ターゲット層に配信が可能です。マクロミルグループのアンケート回答パネル総数は国内最大級の約3,600万人(※)。
(※)プレスリリース(2023年8月14日)「マクロミル、モニタスを連結子会社化パネル数は国内最大級の約3,600万人に」より

料金体系

アンケートツールの利用には、無料プランがあり、有料プランは月額数千円(年間5万円)から開始できます。
セルフ型アンケートツールの年間プラン(価格)は「こちら」
パネル(アンケート回答モニター)を利用した調査には別途見積もりが必要です。
(参考)10問 ✕ 100人=1万円
アンケートパネルを利用する料金イメージは「こちら」

導入企業

カルビー株式会社、ハウス食品株式会社、ロクシタンジャポン株式会社、株式会社ジェーシービー、株式会社ダスキンほか

セルフ型アンケート GMO ask

クリックすると、GMO askへリンクします。

特徴

GMOインターネットグループ会社のGMOリサーチ&AI株式会社(旧:GMOリサーチ株式会社)が提供する、完全DIY型アンケートプラットフォームです。気軽に生活者の声を集められる、手軽なセルフ型アンケートです。
アンケート調査の回収予測から「Google Forms®」アンケートを利用した配信・回収までをオンライン上の管理画面で完結でき、煩雑なメールや電話でのやり取りは不要です。「Google Forms®」ではなくGMO Askオリジナルフォームを使用した調査は、単純集計や簡易的なグラフ表示が行えます。

会員登録すると、テーマと設問数を入力するだけで、AIが調査票の案を自動作成する「調査票AIサポート(β版)」(生成AI「ChatGPT API」を利用した、アンケート調査票の作成補助機能)を試すことができます。(2024年10月現在)

パネル配信

「Google Forms®」のアンケートと連携し、GMOリサーチが提供する国内最大級約3,073万人(※)のパネルネットワーク「JAPAN Cloud Panel」に配信することで、大規模調査や条件の難しいニッチなターゲットへのアプローチを”気軽に・簡単に”実施することができます。
(※)プレスリリース(2023年6月15日)「完全DIY型アンケートプラットフォーム「GMO Ask」にAI活用機能「調査票AIサポート(β版)」を搭載【GMOリサーチ】」より

料金体系

(参考)1問1回答10円
※最低利用金額10,000円〜 ※クレジットカード決済対応可
11項目(性別・年齢・都道府県・職種・業種・婚姻状況・子供有無・職業・勤務先従業員数・職位・世帯年収)の属性以外での配信条件がある場合はスクリーニング(事前調査)が必要になるのでお問い合わせが必要です。
アンケートパネルを利用する料金イメージは「こちら」

導入企業

花キューピット株式会社、京セラ株式会社、帝人株式会社、パーソルキャリア株式会社、株式会社NTTデータほか

セルフ型アンケート GMO Market Observer(GMOマーケットオブザーバー)

クリックすると、GMO Market Observerへリンクします。

特徴

GMOインターネットグループ会社のGMOリサーチ&AI株式会社(旧:GMOリサーチ株式会社)が提供する高機能なセルフ型アンケートツールです。他社アンケートシステム(qualtrics、クリエイティブサーベイ、SurveyMonkeyなど)との連携も可能です。

パネル配信

日本国内に、アジアに大規模なパネルを利用できます。

料金体系

料金は、利用頻度に応じてサンプル従量制と月額固定プランが選択できます。
アンケートパネルを利用する料金イメージは「こちら」

導入企業

イプソス株式会社、グンゼ株式会社ほか

セルフ型アンケート Freeasy(フリージー)

クリックすると、Freeasy(フリージー)へリンクします。

特徴

幅広いデジタルマーケティングサービスを提供しているアイブリッジ株式会社が提供するセルフ型アンケートプラットフォームです。
調査モニターの品質を管理する仕組みとして、筑波大学とFreeasyが共同開発した独自アルゴリズム(特許取得済み)を適用しています。不適切回答をAIが自動抽出し、より高度な調査モニターの品質管理を徹底しています。

パネル配信

フリージーが保有するパネル(1,300万人超のアンケートモニター※)を利用して調査したいターゲットに配信することが可能です。
(※)Freeasyホームページより(2024年10月7日現在)

料金体系

基本料金に加えて、配信ターゲットや回答者数によって変動します。見積もり制です。
(参考)1問×1人×10円。
※最低利用金額500円(税別)以上 ※支払いはクレジットカード決済も対応可
アンケートパネルを利用する料金イメージは「こちら」

導入企業

株式会社クレディセゾン、株式会社集英社、ミズノ株式会社、東洋アルミプロダクツ株式会社、筑波大学ほか

セルフ型アンケート QiQUMO(キクモ)

クリックすると、QiQUMO(キクモ)へリンクします。

特徴

最新のテクノロジーを積極的に取り入れグローバルなマーケティングリサーチを提供する株式会社クロス・マーケティングのサービスが「QiQUMO(キクモ)」です。
多様な業界に対応し、カスタマイズ可能なアンケート作成ツールを提供しているため、マーケティング調査や顧客満足度調査などに利用できます。

アンケート画面を直感的な操作(ドラッグ&ドロップ)で簡単に作成でき、アンケート作成から分析までワンストップでできます。回答データは、エクセル形式で出力し自社の集計ツールで分析することも、無料集計ツール「Cross Finder2」を利用することも可能です。無料集計ツール「Cross Finder2」では、単純集計(GT)/クロス集計、グラフ作成/レポート出力、検定・多変量解析などが行えます。

国内だけでなく、海外24か国以上の国とエリアの調査も提携モニターを利用してアンケートを行えます。

パネル配信

クロス・マーケティングが厳選した信頼性の高い国内パネル(約1,000万人※)に対して属性情報で絞り込んで配信ができます。
(※)QiQUMOホームページより(2024年10月7日現在)

料金体系

リサーチの内容や回答者数に応じた料金プランを提供しています。依頼に応じて見積もりが可能です。
(参考)本調査の料金:設問数×回収数×11円=料金(税込)
※最低利用金額(本調査は)2,200円以上 ※支払いはクレジットカード決済も対応可
アンケートパネルを利用する料金イメージは「こちら」

導入企業

東映株式会社、株式会社サクラクレパス、クラシエ薬品株式会社、株式会社ツムラ、東京地下鉄株式会社(東京メトロ)ほか

セルフ型アンケート Surveroid(サーベロイド)

クリックすると、Surveroid(サーベロイド)へリンクします。

特徴

ネットリサーチに関連するソフトウェアでネットリサーチ業務のDX化を支援する株式会社マーケティングアプリケーションズが提供するセルフ型アンケート作成サービスです。
収集したデータは、サーベロイドから高機能な集計ツール for Analysisにボタン一つで連携し、GT集計、クロス集計、グラフ出力、レポート出力を簡単操作で出力可能です。
海外調査では翻訳機能を利用してアンケートを作成することができます。

ウエイトバックや新変数作成などの統計手法にも対応しているので、日頃、集計を行われない方からリサーチを本業とされる方まで対応可能な集計ツールです。

パネル配信

全国500万人※の調査専用モニタに対してアンケート配信が可能です。
基本情報(性別、年齢、都道府県、未既婚、子供有無、職種、業種)で絞り込み配信ができます。
また、インタビュー候補者26万人(国内26万人の技術者)※からオンラインインタビューを実施できるため、定量(アンケート)調査から定性(インタビュー)調査を一気通貫に実施できます。
(※)Surveroidホームページより(2024年10月7日現在)

料金体系

無料プランもあり、有料プランは調査規模に応じて料金が変動します。
(参考)1間1サンプル 10円  
※最低単価はベーシックモード:10,000円(税別)、アドバンストモード15,000円(税別)
※海外調査は1問1サンプル20円、最低利用金額2万円(税別)以上
アンケートパネルを利用する料金イメージは「こちら」

導入企業

伊藤ハム株式会社、エステ―株式会社、オルビス株式会社、大王製紙株式会社、シャープ株式会社ほか

セルフ型アンケート Fastask(ファストアスク)

クリックすると、Fastask(ファストアスク)へリンクします。

特徴

日本語入力システム「ATOK」で有名なソフトウェア開発会社の株式会社ジャストシステムが提供するアンケート調査サービスが「Fastask」です。

専任のリサーチャーによるサポート(調査上の作法やロジックのチェック)があり、セルフ型でも正確な調査を行えます。
配信対象者は基本的な属性で絞り込むほか、スクリーニング調査(事前調査)を行い特定のモニターへの配信も可能です。調査対象者を抽出するための事前調査機能を標準搭載しています。
収集した回答データは、無料の集計ツール「Fxross」を使い、グラフや集計表のビジュアル化が可能です。

「インタビュー連携」機能を使うと、アンケート調査の集計結果から深掘りしたいセグメントを指定し、1対1のインタビュー調査を実施することも可能です。

パネル配信

株式会社ジャストシステムが保持しているパネル(アクティブモニター300万人※)へのアンケート配信が可能です。
(※)Fastaskホームページより(2024年10月7日現在)

料金体系

基本料金に加え、配信するターゲットの属性や回答数に応じて変動します。数千円から数十万円規模まで対応。無料で試せるトライアルもあります。最低利用料金は5万円~。
アンケートパネルを利用する料金イメージは「こちら」

導入企業

カゴメ株式会社、YKK AP株式会社、キューサイ株式会社、ピップ株式会社、株式会社ニトリほか

セルフ型アンケート SurveyMonkey(サーベイモンキー)

クリックすると、SurveyMonkey(サーベイモンキー)へリンクします。

特徴

Momentive Inc.(旧社名:SurveyMonkey Inc.)が提供する、世界的に有名なアンケート作成ツールで、日本でも利用されています。

豊富なテンプレートやカスタマイズ機能を持ち、簡単にデータを収集し分析が可能です。
アンケートのテンプレートは、顧客満足度アンケート、Net Promoter® Score(NPS)アンケート、従業員エンゲージメントアンケート、入社後面談アンケート、トレーニングコース評価アンケート、製品開発アンケート、広告テストアンケートなど種類豊富に提案されています。

パネル配信

130ヶ国、1億7,500万人※を超える回答者がいる、グローバルなアンケートパネル「SurveyMonkey Audience」を通じて、調査したいターゲットに配信ができます。
(※)SurveyMonkeyホームページより(2024年10月7日現在)

料金体系

基本的なプランは無料で利用可能です。有料プランは月額制で、チームプラン、個人プラン、エンタープライズがあります。
プランと価格は「こちら」から確認できます。

導入企業

アディダス社、Uber社、SAMSUNG社、Kellogg’s社、HARVARD UNIVERSITYほか

まとめ アンケートモニターを利用できる、セルフ型アンケート

今回挙げたセルフ型アンケートサービスはいずれも日本で利用可能なアンケートシステムです。

各社、アンケートパネルへ配信できる機能を提供していますので、自社でアンケートに回答してくれる対象者がいない場合でも、調査したいターゲット層へ調査を実施することができます。

  • アンケートの目的
  • 調査したいターゲット層
  • 収集したデータをどの程度分析したいか
  • 定量調査の後に深掘りのためのインタビューをしたい
  • 海外の市場で自社商品を調査したい
  • 定点観測したい

などにより、自社に適したソリューションを選択するとよいでしょう。

今回、第2回は、「アンケートに回答してくれる対象者(モニター/パネル)を自社で保有していない場合でも定量アンケートを行うことができる」ー「セルフ型アンケート」をご紹介しました。

次回は、自社でパネルを持っている場合や購買パネルへの配信、イベント会場でできるアンケートシステムについてご紹介します。

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参考:アンケートの重要性と課題に対応する調査方法:調査の目的と課題、アンケートの作り方、回答率を上げるコツ、集計・分析のポイント、調査結果の役立て方

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