売上拡大のためには自社の『強み』を再確認せよ!~自社の強みを活かしたプロダクトミックスによる事業展開~
「唐揚げ店」の倒産が過去最高だそうです。コロナ過には「巣ごもり需要」により乗り越えたものの、原材料の値上がりや光熱費の値上がりなどのダブルパンチで小規模事業者にとっては耐えられない状況になったと考えられます。
一方、よく知る唐揚げ店は順調に営業を続けられています。
何故でしょうか?
その秘密を考え、事業の不振や売上の減少に苦しむ企業様の参考にしたいと思います。
目次
パン屋さんは、名物商品だけ売っているわけではない
唐揚げ店の話をする前に、街のパン屋さんのことを思い出してみましょう。
アンパンやカレーパン、メロンパンなど、目玉となる商品をメインに評判を生み順調な売り上げを確保しているパン屋さんを皆さんも聞いたり目にしたりしているはずです。中には、実際にそのようなパン屋さんを訪れた事のある方もいらっしゃるでしょう。
そのようなパン屋さんの品ぞろえを覚えていたら、既に今回の答えがそこにあります。
唐揚げ店だからと言って、唐揚げだけに固執していない事業展開~プロダクトミックス3要素~
順調な経営を続けられている唐揚げ店は実は一度「メンチカツ店」に衣替えをされました。
評判の良い唐揚げ店が近くに3店舗ほどあり、唐揚げ激戦区だなと感じていた矢先の事でした。
メンチカツですから、単品だけでなくお弁当にも力を入れた品ぞろえとなっていました。
なるほど唐揚げよりもメンチカツなら、お弁当需要にもより強く訴えかけられるなと感じていたら、案の定メンチカツ単品よりもお弁当を購入していく人が多く見受けられました。単品よりもお弁当の方が売上金額を大きくできますよね。もちろん利益も。
感心していたのですが、筆者としてはそのお店のから揚げの味が気に入っていたので、少し残念に思っていました。
そんな思いを持って数カ月が過ぎたころです。その店の前を通りがかったところなんと、唐揚げが復活しているではありませんか。これには一本参ったというのが実のところです。
唐揚げ激戦区ですから、唐揚げ一本やりでは目標の収益を確保するのが大変だったのでしょう。そこで目新しいメンチカツというキラー商品を考えだし、店構えもメンチカツ専門店と衣替えをした。しかし、そのときには既にマーケティングにおいて重要な『プロダクトミックス』をしっかりと考えられていたのだと思います。
プロダクトミックス4つの要素のうち3つについて
- 商品ラインの深さ(バリエーション)
- 商品ラインの長さ(アイテム数)
- 商品ミックスの幅(ライン数)
このプロダクトミックスの考え方により、メンチカツというキラー商品で話題を呼んでおきながら、次々と商品の品ぞろえを増やし、お客様を飽きさせない工夫をされたのです。
メンチに続き、から揚げ、そしてチキンカツと拡充する。更に唐揚げは味付けの異なるものを揃える、メンチカツの具を季節に合わせた限定品を販売するなど、なかなかな経営手腕だと感心させられました。
大切なのは整合性~プロダクトミックス4つ目の要素~
ところで、一つ質問です。
当該のから揚げ店の品ぞろえですが重要なポイントがあります。なんだと思いますか?
それは、商品すべてが揚げ物だということです。
プロダクトミックスの考え方の4つ目の要素で大変重要な要素です。
改めて、プロダクトミックスを構成する4つの要素
- 商品ラインの深さ(バリエーション)
- 商品ラインの長さ(アイテム数)
- 商品ミックスの幅(ライン数)
- 整合性(集合体として)
メンチカツ弁当や唐揚げ弁当、パンを食べるときに飲み物を飲みますよね。
そこで飲料をテーマに、下の絵でプロダクトミックスを説明します。
下の絵は飲料メーカーのプロダクトミックスの成功例と仮定します。
「1.商品ラインの深さ(バリエーション)」
上段一番右の橙色の「ORANGE」には容量が3種類あります。
「2.商品ラインの長さ(アイテム数)」
フルーツジュースとして「ORANGE」のほか「APPLE」も品揃えしています。
「3.商品ミックスの幅(ライン数)」
顧客が飽きないようフルーツジュース以外にお茶や炭酸飲料、スポーツドリンクも品揃えしています。
「4.整合性(集合体として)」
いずれの商品も「飲料」で、飲料メーカーとして消費者に認識されています。
再び、「唐揚げ店」から「メンチカツ店」に衣替えをしたお店に話を戻します。
もしこの「メンチカツ店」が、魚やサラダ、更にはパンなどを扱ってしまったら、何屋か分からなくなってしまい、購入者も揚げ物を食べたいと思ったときの選択肢として低いランクになってしまいます。つまり、何の店かをブレさせないことが重要なのです。
このお店の経営者は、自社の強みをよく理解され、揚げ物の店だったらこのお店と真っ先に思っていただけるようなマーケティング展開を図られていたのです。
『マーケティング』の基本を学ぶことは、『もっと売れる!』を実現させること。
時々、何故マーケティングが必要なのか?何故マーケティングを学ばなくてはいけないのかという意見をいまだに聞くことがあります。
マーケティングとは、
売れる仕組みをつくり、利益を出し続けること
を目的としています。
つまり、マーケティングを学ぶことは、自社の商品をもっと売れるようにするための仕組み作りを学び、自社の収益拡大を実現させることにつながるのです。
もし、売り上げ不振や、事業の行き詰まりを感じていらっしゃる方がいれば、自社の事業継続、生き残りのためにマーケティングを学んでください。
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