「もふもふ」からはじめる市場調査・商品開発・販促支援 オノマトペ ・ マーケティング
「ヒットするネーミングにしたい」、「お客さまの心に響くキャッチコピーをつくりたい」。
このように思っても、どういうことばを使えば良いか悩む、気の利いたアイデアが簡単に浮かばない、ということは多いのではないでしょうか。
商品名やキャッチコピーの中に、「もふもふ」「さらさら」「きゅんきゅん」などの擬音/擬態表現が含まれることがあります。これらのことばを総称して「オノマトペ」と呼びます。
今回は、「オノマトペ」とは、「オノマトペ」を使っているヒット商品、「オノマトペ」を使ってネーミング案やキャッチコピー案を簡単に作り出せる方法について、お伝えしたいと思います。
このようなことを考えている方・探している方に役立ちます。
- オノマトペとは何かを知りたい
- オノマトペに関する良い書籍を探している
- ネーミングやキャッチコピーに使う“ことば”を探している
- 毎週ネーミングやキャッチコピーをつくるのが大変、手助けしてくれるツールを探している
- 感性マーケティングを学びたいと考えている
目次
「オノマトペ」とは
「もふもふ」「さらさら」「きゅんきゅん」などの擬音表現を総称して「オノマトペ」と呼びます。と、冒頭に記載しましたが、日常で頻繁に使われている例を挙げます。
「なんかスマホがぶーぶー鳴ってるよ」
「信号がちかちかしてるからさっさと早く渡ろう」
「きんきんに冷えたビールをごくごく飲みたい」
「オムレツがふわふわとろとろでおいしい」
「髪の毛をさらさらにしたいのに、ぼさぼさだ」
「汗でべたべたする」
「ごちゃごちゃだった部屋が、掃除したらすっきりした」
「頭がずきずきして、喉がひりひりする」
書籍『オノマトペ・マーケティング』(坂本真樹著)より
太文字がオノマトペの例です。
これらは、擬音語や擬態語でもあります。
混乱するので、「ざーざー降りだ」という表現で整理します。
- 「ざーざー降りだ」が擬音語の場合
話し手が軒下にいて、「ざーざー」という実際に聞こえている音を表現しているのが擬音語。 - 「ざーざー降りだ」が擬態語の場合
機密性の高い部屋の中からガラス越しに外を見て「ざーざー降りだ」と表現するのが擬態語。
ある表現が擬音語か擬態語か、辞書的にどちらかに定義することは難しいのです。
また、昔は擬音語として使われていたものが、擬態語に変化したりしています。
そのような背景もあって、本書では、擬音語と擬態語を総称して「オノマトペ」と呼びます。
オノマトペの語源は古代ギリシア語の「オノマトポエイア」とされています。 「語を創ること」「名付け」を意味します。
書籍『オノマトペ・マーケティング』坂本真樹著より
「オノマトペ」は、私たちの日常の会話の中でも何気なく使われているのがわかります。
オノマトペを使ったヒット商品や流行語
オノマトペは、ヒット商品のネーミングにも数多く登場します。
オノマトペを使ったヒット商品や流行語について、大手広告代理店の博報堂が、1960年~の社会を映し出す「ことば」を集めた WEB「ことば社会年表」を開設しています。その中のオノマトペに着目したことば集が「ルンルン オノマトペを活用したことば」です(下図)。
- 「クルトガ」(三菱鉛筆株式会社)芯が回ってトガりつづけるシャープ
- 「ごろっとグラノーラ」(日清シスコ株式会社)ごろっと感を感じるシリアル
- 「ガリガリ君リッチ メロンパン味」(赤城乳業株式会社)食感を楽しめるリッチシリーズ
- 「TikTok」(ByteDance、日本法人:バイトダンス株式会社)ショートビデオプラットフォーム
- 「PayPay」(PayPay株式会社)QRコード決済サービス
- 「回転しゃぶしゃぶ」(株式会社王道 回転鍋専門店「もり鮮」が日本初を謳っている)
私たちの生活の身近な商品やサービスのネーミングに「オノマトペ」が使われていることがわかります。
ネーミングやキャッチコピーに使う“ことば”を探している方は、お客さまの生の声に近い「オノマトペ」を使ってみてはいかがでしょうか。
オノマトペを活用して、ターゲットに響くネーミングやキャッチコピーを、短時間に創出する方法
「オノマトペ」は、響きの模倣、音の模写、自然の音や物事の音に似せて、人の感性で、ことばを割り当てています。
人の感性は、これまで「曖昧で変化しとらえどころのないもの」でしたが、「評価し、可視化し、理解し、暮らしの満足を向上させるものや、モノづくりの場面で活用できるもの」へ進化しつつあります。
オノマトペを得意とするAIがあることをご存知ですか?
消費者データを学習したAIが、ネーミング、キャッチコピー、パッケージの印象を、瞬時に分析して数値評価してくれます。また、ブレストしてアイデアを創出するように、たくさんのアイデアを瞬時に創出してくれます。
それが、
- イメージ分析AIツール『感性AIアナリティクス』と
- アイデア創出AIツール『感性AIブレスト』です。
「オノマトペ」を使ったネーミングづくりの例をご紹介します。
柔軟剤の新商品のネーミングを決める例
「穏やかな 香の良い 肌触りのよい 現代風な ロマンを感じる」を特長とした「柔軟剤」を、10代~30代の女性をターゲットに発売したいと思い、次のようなオノマトペ案を考えました。
オノマトペ案
- 「ルマーム」
- 「ルマーミ」
- 「ロマンナ」
- 「ロマンロマン」
など思いつくオノマトペを社内ブレストで出しました(仮定)。
どれが最適でしょう?
分析してみましょう。
イメージ分析AIツール『感性AIアナリティクス』の分析結果
- 10代~30代の女性に響くのは、「ルマーム」。
特に「ルマーム」と「ルマーミ」の音が近いですが、「ルマーム」の方が評価が高い結果となりました。したがって「ルマーム」というネーミングが最適です。 - 40代~60代の男性に響くのは、「ロマンロマン」。
ターゲットとは反れますが、他の年代ではどうか確認したところ、40代~60代の男性が10代~30代の女性と異なる評価でした。
このような結果が、一瞬で得られます。
オノマトペ案を先に創出してから、どの案が最適か評価しました。
反対に、商品コンセプト「穏やかな 香の良い 肌触りのよい 現代風な ロマンを感じる」をインプットして、→ ネーミングに良さそうな「オノマトペ」案をたくさん創出することも可能です。
この場合は、アイデア創出AIツール『感性AIブレスト』を使います。
毎週たくさんの新商品を発売する企業では、ネーミングやキャッチコピーをつくるのが大変だということがあるでしょう。手助けしてくれるツールを探しているという方は、『感性AIアナリティクス』と『感性AIブレスト』はとても助けになります。
ご興味をお持ちの方は、こちらからお気軽にお問合せください。
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『JMLAマーケティング解析士プロフェッショナル 感性』の講座申し込みを考えていらっしゃる方は、この段落を最後までお読みください。
弊会は、京王グループの感性AI株式会社さんと、『感性AIアナリティクス』および『感性AIブレスト』の販売に関して販売代理店契約を締結いたしました(2022年6月1日)。
『感性AIアナリティクス』および『感性AIブレスト』を活用すると、「オノマトペ」を使ったネーミングやキャッチコピーを創出するとき、短時間で効率よく、よりターゲットに響くネーミングやキャッチコピーの検討や決定を行うことができます。
あるいは、「オノマトペ」を含まない場合も、同様です。
また、比較評価も可能です。他社商品との比較、自社商品の過去と現在の比較も手軽にできるようになります。
そんなことどうしてできるの?
その疑問は、書籍『オノマトペ・マーケティング』(坂本真樹著)をお読みになると解決できます。
お客さまの生の声に近い「オノマトペ」を産業界に役立てるAIをつくった想いや、仕組みについてまとめられています。
この書籍『オノマトペ・マーケティング』(坂本真樹著)を、弊会では、弊会の感性講座(『JMLAマーケティング解析士プロフェッショナル 感性』)にお申込みいただいた方にプレゼントいたします。
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書籍『オノマトペ・マーケティング』(坂本真樹著)目次概要
Chapter1 オノマトペ×マーケティングが秘める可能性
Chapter2 オノマトペで市場調査してみよう
Chapter3 オノマトペでニーズを可視化してみよう
Chapter4 オノマトペで感じかたの個人差を捉えよう
Chapter5 オノマトペで商品開発してみよう
Chapter6 オノマトペで販売促進してみよう
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まとめ
私たちが日常何気なく使っている「さらさら」「ふわふわ」「とろとろ」といった擬音語や擬態語を総称して「オノマトペ」と呼びます。
その「オノマトペ」は、実は、ヒット商品にもたくさん使われています。
雨が降っている様子、料理をしている鍋が煮えている様子、身体が痛む様子などに対して解決策を提案する商品やサービスのネーミングやキャッチコピーに、「オノマトペ」が馴染むでしょう。
ネーミングやキャッチコピーを創出する頻度が多い方は、日頃苦労されていることと思います。
苦労されている業務を、AIが助けてくれます。
これからは、「オノマトペ」も市場調査しやすくなり、商品開発や販促に大いに貢献するでしょう。
顧客の感性を分析し「もっと売れる!」を実現する感性マーケティング
ここからは、弊会の感性マーケティングの内容に変わります。
感性マーケティングは、企業側(つくり手)の思いだけではなく、顧客側(使い手)の価値観を理解する、共に創る「共創」という考え方が欠かせません。「共創」という考え方を実践すると「付加価値」が高まります。その「付加価値」が「経済価値」を生み出します。
<感性が経済価値を生む>
一人一人違う顧客の感性を理解しながら適切に対応することにより、「もっと売れる!」を実現することが出来ます。商売繁盛をもたらすものが『感性マーケティング』です。
具体的には、「声」から深層心理を分析し、分析結果をマーケティング戦略立案や事業目標達成に有効活用します。
「声」には、顧客や消費者、社員、事業のリーザ―、経営者など様々ありますが、目的に沿って必要な「声」という感性データ(定性データ)を収集し分析します。目的に沿ってどのような「声」を収集するかという最初の設計がとても重要です。
「この商品はもっと売れるはずだ」、「この商品が売れている理由がわからない」
とお考えの方はお気軽にお問合せください。
お客様の声からもっと売れるを見つけ出します。
「声」を収集するための設計からお手伝いいたします。
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堀内香枝
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