高校野球の感動もおわり、いよいよ始まる「ラグビーワールドカップ2023」~2019年の興奮と感動を再び~アスリートから学ぶ戦略的マーケティング
熱戦が続いた高校野球は、慶応義塾の107年ぶりの優勝という感動と驚きで幕を閉じました。
数々の名場面がありましたが、なんといっても決勝戦の6回表、慶応義塾の攻撃、仙台育英の高橋投手と慶応義塾打者小宅選手の勝負の場面です。
なんと、二人ともにこやかに笑っているではありませんか!
いざ投げる、いざ構えるという場面では、真剣そのものの顔になるのですが、その直前では二人が顔を見合わせにこやかな表情を見せてくれたのです。
ああ、この子たちは本当に野球というスポーツを楽しんでいるのだなという感動を通り越した驚きを覚えました。
この出来事に関しては、次回にもう少しお話ししたいと思います。
さて今回の本題、「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」がいよいよ始まりますね。
2019年大会で、テレビの前で大興奮しながら試合にくぎ付けになっていたのがつい昨日のように感じます。
日本代表の活躍を大いに期待しています。
今回は、そんな日本代表選手選考にまつわるお話をしたいと思います。
アスリートにも、マーケティング視点の考え方や行動が求められているのを強く感じたからです。
ラグビーワールドカップ公式サイトより
目次
フルバック山中選手の落選には理由があった
代表の選出で意外だったのが、フルバックとして活躍している山中亮平選手の落選でした。発表の直前まで代表候補として試合に出ていただけに、何故だろうという疑問が起きました。
しかし、ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)の理由を聞くと納得したのです。
ジョセフHCの理由は、「SO(スタンドオフ)として活躍できるか見たかったが見られなかった」、そして「毎試合、相手によって自分たちの戦い方を調整しないといけなく、複数のポジションをこなせることを選出の基準とした」というものでした。
FW(フォワード)の第1列やSH(スクラムハーフ)のような専門職と言われるポジションと違い、山中選手にはSOとしても機能できるかということが判定基準になったのです。
※ラグビーのポジションに関しては、HONNDAさんのHPが分かり易いと思います⇒コチラ
世界的に見ても、選手起用は大きな戦略要因だ
この理由を聞いたとき、オールブラックスの絶対的SO(スタンドオフ)のボーデン・バレット選手が、何回もFB(フルバック)として出場していたのを思い出しました。
今回のワールドカップは、ボーデン・バレット選手の2人の弟、LO(ロック)のスコット選手と、WTB(ウィング・スリークオーターバック)」のジョーディー選手も選出されていますね。3兄弟そろってフィールド上で観られることが楽しみです。
今回のワールドカップでも、SOのボーデンバレット選手が、相手や仲間の選手のコンディションによってはFBを務めることもあると思います。
つまり、今のラグビー競技においては、相手チームの特徴や自分たちのチームのコンディションによって、戦略的に選手のポジションを決めるということです。
この考え方、戦略の決め方は、マーケティングにも当てはまると思いませんか?
アスリートにも求められる3C分析
3C分析は、「顧客・市場・社会の環境」と「競合」、そして「自社」を分析し、自社のポジションを確認し、戦略の方向性を決めるために役立つ分析方法ですが、ラグビーの選手にもこの考え方が必要だというわけです。
今回、山中選手は、自社=つまり自分のポジションでのスキルは磨いてきました。
しかし、そこには当然競合が存在するわけで、強力なライバル松下選手がいました。
そして、チームの環境としてはジョセフHCがいったように、相手チームや、選手のコンディションによっては複数のポジションをこなさなくてはいけないという環境にいたのです。
山中選手は、3Cでいう、自社は磨いたが、競合と市場環境に対する準備が弱かったということになります。
まさに、戦略的マーケティングの考え方に通じるところがあります。スポーツの世界の戦略から学ぶべきことが多いですね。
戦略的マーケティングは、自社の優位性を明確にし、事業価値を創造する
皆さんが日々過ごされてる社会では、当然のようにマーケティング活動を正しく地道に行うことが求められます。
社会環境や顧客のニーズ、そして自社の強みを分析し的確にとらえ、自社の優位性を高めるためには適切なマーケティングを学び、使いこなせるようになる必要があります。
是非、思い立ったときに、マーケティングを学びなおしてみてはいかがですか。
戦略的マーケティングを実践する上で基礎となる知識とスキルを学べる『JMLAベーシックパスポート』資格講座を見てみる↓
<カリキュラム>
■講義■
1.マーケティングの基礎知識
・マーケティングの目的
・ブランドが果たす役割
・マーケティングの仕組み
・現代マーケティングと人間の感性
・マーケティングの基本用語
・マーケティング実務推進体系
・SDGs活動と企業売上
・デジタル経営戦略(DX)
2.市場調査・分析
・マーケティングリサーチの重要性
・マーケティングデータの種類
・マーケティングリサーチの方法
・集計、分析方法
3.マーケティング戦略策定
・事業領域(ドメイン)決定
・マーケティング戦略コンセプト策定
・プロダクトミックス
・マーケティングミックス
4.ブランディング
・ブランドの特性
・ブランドの構造と進化
・競争優位戦略
・顧客満足の目的と期待される効果
・SDGsマーケティングに基づくDX経営
■ワークショップ■
1. ロジカルシンキング
頭の準備運動、論理思考を起動させる
2. 3C分析
自社の環境を整理する
3. SWOT分析
強み弱みの把握
4. 戦略代替案
戦略代替案を抽出する
5. STP
ターゲットを設定する
6. コンセプトメイキング
顧客価値を言葉化する
7. 感性分析
顧客の感性を分析する
8. マーケティングミックス4P
売れ続ける仕組みを考える
JMLA 事務局
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