自分たちが消費した物は、最後にどこへ行くのでしょう?社会課題とマーケティングをリンクさせるためにも知っておきたい身近な事実
東京都23区のごみの「最終処分場」をご存知の方はいらっしゃいますか?
マーケティングと社会課題をリンクさせて社会に貢献する事業を行うためには、社会課題の実際を知る必要があります。
しかし、社会課題は広く深い!
そこで弊会のスタッフは、今回、身近なゴミ問題について、東京都のゴミの最終処分場についての知識と廃棄物処理施設ではどのようなことをしているのかを見学してきましたので、ご報告したいと思います。
目次
東京の残り少ないごみ埋立場所 私たちが消費した物が最後に行く先
東京都23区のごみの「最終処分場」をご存知の方はいらっしゃいますか?
東京港湾岸エリアにあります。
この東京港湾岸エリアは、昨年末、リチウムイン電池による火災のニュースがあった、廃棄物処理施設が集合するエリアでもあります。
東京都のゴミ処分場の時代背景
明治時代中頃までは、ごみの処分先は問題視されませんでした。
それは、生ごみは肥料、紙・衣類等は再使用するリサイクルシステムがよく機能していたからです。
明示時代中頃以降から、東京に人口が増加し、ごみ量が増え問題になり始めました。
それからというもの、下の写真のようにどんどん、ごみの最終処分場「ごみ埋立場所」を増設してきました。
写真:東洋経済ONLINE 「ごみを「直接埋立て」も90年代の東京の衝撃光景 残余年数50年超も東京港にはもう埋立て場所なし(2023/06/06)より引用
ついに、黄色い吹き出しのごみ処分場「新海面処分場」が、東京港内に設置できる最後の処分場になってしまっているのです。
処分可能な残余年数は、50年以上はあると見込まれています。しかし、この「新海面処分場」が、23区の最後のごみ埋立処分場なのです。
東京スーパーエコタウン事業は最終処分場を延命させる
その限りある最終処分場をなんとか延命させようと、東京スーパーエコタウン事業が始まりました。
下記の地図イラスト上の番号は、廃棄物処理施設(企業)の所在を示しています。
東京スーパーエコタウンエリア
地図は「東京スーパーエコタウン」ホームページ掲載の地図に筆者が加筆したものです
東京都スーパーエコタウンエリアに集結する施設群(さまざまな廃棄物を処理する施設が集まった施設群)では、ごみを買い取り、可燃ごみを全量焼却し、不燃ごみを全量破砕し、最終処分場に廃棄する「ごみ」の量を減らしています。
廃棄物処理施設(企業)のビジネスモデルは、消費が終わった「ごみ」を買い取り、焼却や破砕の処理をに行い、リサイクルできるものは原料としてお金に変えるモデルです。
東京スーパーエコタウンに集結する施設の中で、3施設見学しました。掲載のご許可をいただけた2施設をご紹介します。
施設見学ツアーのバスで、各施設を見学させていただきました。
上記に掲載した写真地図とイラスト地図と照らし合わせて、2施設の場所をご確認いただけると解り易いかと思います。
2施設の場所は、中央防波堤内側埋立地を通り、中央防波堤外側埋立地から臨海トンネルを通り抜けた城南島に所在する3番(株式会社リーテム・東京工場様)と8番(S.P.E.C株式会社・エコレ城南島工場様)です。
2施設を見学させていただいた中で、特に印象に残ったことは、
●施設が非常に清潔であることと、
●仕事をとても丁寧にされていることでした。
丁寧に破砕すればするほどお金になるそうですが、技術が要りますし時間が掛かります。
「ごみ」をこんなにキレイに処理するのは日本人だけではないかと思うほど、繊細な仕事をしている様子を窺うことができました。
東京スーパーエコタウン内にある㈱リーテム東京工場様
ゼロ・エミッション99.98%を謳っていらっしゃいます。東京・水戸の2拠点を連携させ、ゼロ・エミッションを実現されていらっしゃいます。
写真は許可をいただき撮影をさせていただきました。
携帯電話、パソコン、ATM、大型工作機械など、小型から大型まで多様な廃棄物を処理しています。首都圏の大量の廃棄物を24時間、高速に処理しています。
見学当日は、広報ルームで説明をお聴きし、廃棄物を処理している様子を見学させていただきました。
廃棄物処理の流れ
1.廃棄物の重さを計る
2.手解体・選別・・搬入された廃棄物は、可能な限り種類ごとにわけ、バッテリーなどの危険物、フロンガスなどの環境負荷がかかるものを取り除きます
3.廃棄物置場・・手解体・手選別後はここに保管されます
4.破砕・・大きなハンマーが数個ついた機械で粉々にします
5.風力選別・・風の力で埃を集めます
6.磁力選別・・鉄/非鉄に分けます
7.ピッキング・・鉄に絡みついた銅線などを取り除きます
8.回転ふるい、振動ふるい・・非鉄は、回転ふるいで大きさ別、振動ふるいで重さ別に分けられます
東京スーパーエコタウン内にあるS.P.E.C.㈱エコレ城南島工場様
建設工事中に地中から出てくる廃棄物などの埋設廃棄物や汚染土壌を、再使用・再利用する処理をされています。
建設工事中に地中から出てくる廃棄物(埋設物など)を処理する5つの工程
- 上の写真(紫部)「高度分級施設・破砕施設」
- 上の写真(青部)「湿式分級・洗浄施設」
- 上の写真(水色部)「攪拌抽出 洗浄施設」
- 上の写真(黄緑部)「水処理施設」
- 上の写真(橙部)「混合施設」
それぞれの施設を見学させていただき、下記写真の工場長様(左)と広報の責任者様(右)のお二人が説明してくださいました。
写真は許可をいただき撮影をさせていただきました。
工場長様(左)と広報の責任者様(右)のお二人が見学会で説明してくださいました。
ちなみに、この工場のすぐ横は東京湾で、とても景色のよい所に立地しています。
東京スーパーエコタウン 見学の申込先
今回3施設を見学させていただきましたが、日程によっては他の施設の見学もできます。
ご興味をお持ちの方は、「スーパーエコタウン見学会」に参加してみてはいかがでしょうか。
今回は、「自分たちが消費した物は、最後にどこへ行くのでしょう?社会課題とマーケティングをリンクさせるためにも知っておきたい身近な事実」と題して、東京23区のごみの課題解決を取り上げました。
顧客の感性を分析し「もっと売れる!」を実現する感性マーケティング
ここからは、弊会の感性マーケティングの内容に変わります。
感性マーケティングは、企業側(つくり手)の思いだけではなく、顧客側(使い手)の価値観を理解する、共に創る「共創」という考え方が欠かせません。「共創」という考え方を実践すると「付加価値」が高まります。その「付加価値」が「経済価値」を生み出します。
<感性が経済価値を生む>
一人一人違う顧客の感性を理解しながら適切に対応することにより、「もっと売れる!」を実現することが出来ます。商売繁盛をもたらすものが『感性マーケティング』です。
具体的には、「声」から深層心理を分析し、分析結果をマーケティング戦略立案や事業目標達成に有効活用します。
「声」には、顧客や消費者、社員、事業のリーザ―、経営者など様々ありますが、目的に沿って必要な「声」という感性データ(定性データ)を収集し分析します。目的に沿ってどのような「声」を収集するかという最初の設計がとても重要です。
「この商品はもっと売れるはずだ」、「この商品が売れている理由がわからない」
とお考えの方はお気軽にお問合せください。
お客様の声からもっと売れるを見つけ出します。
「声」を収集するための設計からお手伝いいたします。
実用資格講座のご案内 感性マーケティング/基礎マーケティング/商品企画
最後に、「感性マーケティング」および「商品企画NeoP7システム」に関するスキルを習得いただける実用資格講座をご案内いたします。ご興味をお持ちの方は続けてお読みください。
◎「感性マーケティング」に関する実用資格講座のご案内
『感性マーケティング』を勉強してみませんか。↓ ↓ 必ず役立ちます。
感性マーケティングの実用資格講座『JMLAマーケティング解析士プロフェッショナル 感性』です。
「データ分析・感性データ分析」と「マーケティング戦略」を結び付けられる力は、基礎マーケティングを理解できているかがとても重要になります。3C、4P、STP、SWOT、5F、PESTといった基本のフレームワークは使いこなせていますか? 戦略を考える立場を目指す方にとってはマストの思考です。ちょっと自信ないかなと思う方はご覧になってみてはいかがでしょうか。↓ ↓ 必ず役立ちます。
基礎マーケティングの実用資格講座『JMLAベーシックパスポート』です。
まずは「無料WEBセミナー」からという方はこちら↓↓「感性マーケティング」の事例もお話し致します!
◎「商品企画NeoP7システム」に関する実用資格講座のご案内
続いて、「商品企画NeoP7システム」に関する実用資格講座のご紹介です。
「もっと良い商品企画プロセスにできないか、とお考えの方」、「今までと違うやり方をお探しの方」は必見です。「商品企画NeoP7システム」のスキルは資格講座「JMLA商品企画士プロフェッショナル」にて習得いただけます。
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