リアル二刀流に沸くMLBだがこんなことも~日米野球界に見る文化の違い~
ダルビッシュ投手のSNS発信力
大谷選手(大谷翔平、おおたに しょうへい)の活躍には、ただただ感心するばかりです。
よく、「何とかの申し子」という言葉が使われますが、本当に野球をやるために生まれたような人ですね。
そんな大谷選手の活躍に目が行きがちですが、忘れてはいけない日本人選手はほかにもいますよね。皆さん気になる選手は異なるかもしれませんが、私は何といってもダルビッシュ有選手です。(ダルビッシュ ゆう、英語: Yu Darvish、本名:ダルビッシュ・セファット・ファリード・有)
野球選手としての活躍はもちろんですが、SNSにおける情報発信力、その内容には感心させられています。
今日はそのダルビッシュ選手にまつわる話題が、マーケティング力を磨くうえにも大きく関係があるということをお話しさせてもらいます。
ティム・ヒル投手の逸話
先日の試合で先発したダルビッシュ投手は、6回を投げ1失点に抑え、勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りましたが、2番手で出場した投手が失点をしてしまい、ダルビッシュ投手の勝利はなくなってしまいました。
そんな日の出来事です。
一度は逆転されたチームですが、その裏に再逆転したことに安心して、ウキウキお風呂に入っていたダルビッシュ投手のもとに、ダルビッシュの勝利投手権利を無くしてしまったティム・ヒル投手がやってきて、こういったそうです。
「ユウ、、、本当にごめん。頑張ってくれていたのに。。」
日本のチームであれば、当然のような話ですが、ことMLB(メジャーリーグベースボール)においてはとても珍しいことなんだそうです。MLB(メジャーリーグベースボール)の選手は謝ることなどめったにしなく、物凄く珍しいことだそうです。
MLB(メジャーリーグベースボール)の選手にしてみれば、「ダルビッシュは頑張ったから評価を受ける。」「打たれた自分の評価は下がる。」あくまで個人の問題だという捉え方だからでしょう。
「なるほど、日本とアメリカではそんな違いがある」で終わってはいけません。
このような出来事をマーケッターとしては、自身の仕事に活かすヒントを得ることができた、と喜びましょう。
環境や文化が違えば、物事に対する価値判断が違ってくる
かなり以前に、マクドナルドが問題を起こした際の代表者の初動対応は、日本人の感性を理解していないから、逆効果を生み大炎上をしたのだという話をしました。
まさにその話と同じことが今回の話題のなかにもあるのだと理解し、ご自身がマーケティング戦略を考える際には、適切な情報収集と分析が必要なことを学んでほしいと思います。
日本の中においても、文化の違いにより、異なる行動様式や判断の違いは山のようにあります。
例えばカレーライスに入れる肉の種類の違い、即席ラーメンの味の違い・パッケージの色の違いなど、身の回りにはいくつもの例があります。
更には現在オリンピックを目前に控え、宗教上の理由による食べ物の違いなどが話題に取り上げられています。
つまり、人間は環境の違いや文化の違いにより物事に対する意識や判断が大きく異なるのだから、商品やサービスを提供する側は顧客や生活者のことを的確に理解し、商品戦略やマーケティング戦略を考えなくてはいけないということです。
なによりも、最後のダルビッシュ投手の言葉が大好きだ
世の中を何気なく見ていると自社にとっても大きなヒントとなることを見逃してしまいます。
マーケッターとして、常に意識をもって世の中の出来事を把握することが大切です。
MLB(メジャーリーグベースボール)における些細な出来事から何気なく深い話をサラッと紹介してくれるダルビッシュ投手の情報発信力は素晴らしいと思います。
そして何より、私がダルビッシュ投手を大好きな理由は、文章の最後の言葉にあります。
そんな謙虚でピュアなティム・ヒル投手を是非応援してあげてくださいね。
今日も応援ありがとうございました!
ダルビッシュ投手の人柄を表す、心温まる言葉ですよね。
人の感じ方の違い(=感性の違い)を見つけて価値に翻訳する力はマーケティング力を構成する重要な要素です。意識的にトレーニングしてスキルを磨きたいものですね。
皆さまも「マーケティング」に興味を持ってみてはいかがですか。
必ずご自分のお仕事に活かされますよ。
参考:「感性とは」「3Cとは、SWOTとは」「3C、4P、使いこなしていますか?!」「STP、ターゲティングの成功事例」「ファイブフォース分析とは」「提案をする立場になる人や営業が必要なスキル」
堀内香枝
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