農耕民族と狩猟民族の感性~コロナ禍における日本人の対応とその感性~
2020年から、コロナの脅威が続きました。
ここで、コロナ禍における、農耕民族と狩猟民族の感性の違いを考えてみたいと思います。
特に日本人特有の感性を理解することが、マーケティングにおいて重要なことであることを確認してみたいと思います。
コロナ禍における日本人と欧米人の意識差
日本はコロナの感染者数において、欧米や他国と比較してかなり低い数値で抑えられています。その理由は、専門家の間で様々に言われていますが、素人目に見ても日本人のマスク着用対応のすばらしさは、日常生活上、目に見えるものがあると感じます。
テレビの報道を見ていても、海外の人たちはほとんどマスクをしていないのに比べ、日本ではほとんどの人がマスクをしています。欧米人の方々は、「マスクは弱い人間がするものだ」という考えを持っている、マスクをする文化がない、といったことは聞き及びますが、現在ある意味、緊急事態社会だといえる中、有効な対策とされるマスクをしないのは、なぜなのでしょうか。
そこには、農耕民族と狩猟民族という、目に見えない遺伝子ゆえの感性の違いがあるのではないでしょうか
農耕民族と狩猟民族の違い
農耕民族は、季節の移り変わりを理解し、作物を育てることが自分たちの糧につながります。年間を通した計画性が重要です。そしてお隣同士が協力し合うことが、水の確保や収穫においても必須で、仲間同士の連携、協力体制、すなわち隣人、同士を気遣う気持ちが、心の中に根付いていると考えられています。
一方、狩猟民族は基本狩りは一人で行い、小集団で生活し、獲物が獲れればおなかが満たされ、獲れなければ空腹を我慢するといった、偶然性に依存する生活を送っていました。よってお隣さんや他の集団はライバルであり、協力するという発想は生まれにくかったと考えられています。
つまり個が最重要で、自分の考えや行動を大切にする、という考え方が根付いているのでしょう。
農耕民族と狩猟民族の考え方→『感性』の違いを理解することはマーケティングにおいても重要
そのような農耕民族と狩猟民族の考え方、『感性』の違いこそ、日本におけるマーケティングを考える際に、重要視しなくてはいけない大切な要素です。
日本人のマーケティングにおいては、自分自身の充足を求める『個』に加えて(=個性を大事にという考え方に加えて)、日本人の心根、共通して納得、理解、受容する価値観の理解が求められます。
少し複雑な捉え方になりますが、『個』の時代とはいえ、日本人にとっては単に『個』イコール『個性』ではなく、『周囲、社会、世の中に受け入れられる個』が重要な判断基準となっているということです。
One To Oneマーケティング(顧客ひとりひとりに合わせたマーケティング)という考え方がありますが、日本においては周囲に配慮する日本人の感性を理解したうえで、応用することが大切です。これは日本における固有のマーケティング特性といえます。
「周囲に配慮する日本人の感性を理解する」
どうやって?!
そのような悩みに対応するマーケティング手法が『感性マーケティング』です。
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堀内香枝
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