配信側の多様化、受信側の多様化
音楽アーティストは歌だけで食べていけるの?
先日、知人(女性経営者)と会食をした際、近況の活動で話が盛り上がりました。
知人がメジャーデビュー前のあるアイドルグループのファン活動で大枚をはたいているとのこと。
アイドルグループのファンのファッションや買い物の話が興味深いものでした。
ファンには2タイプいるようです。
知人の話を聞く限り、彼女はまるで母親のようにアイドルを支援しています。
一方、「好き♡」「彼氏にしたい♡」といった恋心を抱いているファンもいます。
「ところで、最近、歌そのものは売れるの?」
「いやいや。ライブ会場なんかではグッズの販売がすごいのよ。」
「CDが売れない時代」と言われてから久しく、「1曲いくら」「1アルバムいくら」という販売から「月○○○円で聴き放題」というストリーミング配信に移り変わっていますよね。
音楽アーティストは儲かるのでしょうか、心配をしてしまいます。
音楽ビジネスの構造変化
しかし、「音楽が好き」そういう気持ちを諦めなくて済む時代、こんな考え方もあるようです。
大手の事務所に所属して、広告費をかけてもらってメジャーデビューを目指す一点集中の道だけでなく、
好きな音楽を続けたいから、仕事や投資など他にいろいろと収入源を持ちながら、時間を見つけては音楽を作り、多数のストリーミング・サービス上に楽曲を登録して続けて、1再生あたりでの収入を得る楽曲数をどんどん増やしていきます。
最初の1曲目だけでは食べていけませんが、楽曲の登録数が増すごとにそれぞれの楽曲から少しずつ収入を得ていくという選択肢もあるようです。
ユーザー側からすると、選択の幅が増えることになるので、ありがたいことではあります。
ストリーミング配信が増えると大手事務所の売上に打撃を与えるかもしれませんが、事務所に所属したいアーティストもいるでしょうから、大手事務所がなくなるわけではないはずです。
とすると、プロからアマチュア、国内外まで含めて、楽曲の種類や幅が広がりますし、配信メディアも多様化しますで、いつでもどこでも音に触れられます。
自分好みの音の発見や楽曲を探す楽しみが増えますね。
音楽ビジネス以外にも業界構造の変化が起きている
ITの進化で業界構造が変化しているのは音楽ビジネスに限りません。
美容業界も、葬儀業界も、介護業界なども、IT企業の参入が相次ぎ、全く違った角度から業界構造を変化させています。
しかし、Web上のサービスであろうと、人間が施すサービスであろうと、変わらないなと感じることもあります。
それは、「人からの紹介」がお金を払う意思決定に影響力が大きいことです。
手に入れたり、利用したり、活用したりする手段が、業界構造を変化させています。
しかし、最初の意思決定は「あの人が薦めてくれたから」「あの人が使っていたから」など人の紹介の影響が強いということは、どんなにテクノロジーが進化しても、自社の強みを追求すること、それを伝えるコンテンツの工夫を続けることといった、マーケティングの根底が大事なのだと思います。
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堀内香枝
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