検証と発見、初心はどちらに必要?
今日は”初心”という言葉に焦点をあてて、改めて考えてみたいと思います。
「初心忘るべからず」
「初心忘るべからず」という言葉は、多くの方がご存知でしょう。
現代使われている意味は、「習い始めのころの謙虚で真剣な気持ちを忘れてはならない。」
出典:小学館/デジタル大辞泉
「初心忘るべからず」という言葉は、室町時代の能楽を大成した人物、世阿弥(ぜあみ)の著書『花鏡』で初めて使われたそうです。
「NHKテキスト View」では、世阿弥の「初心忘るべからず」を、下記のように解説しています。
世阿弥は、人生の中にいくつもの初心があると言っています。
若い時の初心、人生の時々の初心、老後の初心。
能役者は人気が出たとき、道を極めたかのように思って、満足してはいけない。
実はそれが壁なのだ。
一時的な花に過ぎない。
この時が「初心」である。
ビジネスにおける「初心」とは
キャリアを積むと、管理職やスペシャリストや専門家という立場になり、周囲からベテランと見られます。
慢心したり満足しては、そのレベルで成長が止まります。
気づくとあっという間に、若手だと思っていた人たちに先を越された、なんてことに。
真っ白な気持ちで、新しい知識を学び、新しい気づきを得て、新しい挑戦をし、失敗・成功をしながら学び成長し続ける、そういう姿勢がビジネスにおける「初心忘るべからず」なのでしょう。
そして、人間としても一回り、二回りと少しずつ成長していけるのでしょう。
感性マーケティングに置き換えると
感性マーケティングの起点は、「お客様」です。
作り手側の先入観を捨て、素直に(=顧客視点や素人目線で)お客様の意見を聴かせてもらったり、お客様の行動を観察させてもらったりして、本音・本質を洞察することによって、新しい気づきを得ます。
実は、「先入観を捨て」という部分が肝で、「初心」に通じるところがあります。
お客様に意見を聴く際「先入観」を持っていると、お客様の意見を自分の都合のいいように屈折させて解釈してしまいます。
そうすると、新しい発見は得られなくなり、自己納得で終わってしまいます。
言い換えると、「仮説」が邪魔になることがあります。
「仮説」は検証する際に有効ですが、何か新しいことを発見したいときは「仮説」を持たない”無心”でお客様の意見を聴くのがよいです。
”無心”≒「初心忘るべからず」は、⇒ 新しい気づきにつながります。
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堀内香枝
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