新商品ペットボトル入り紅茶のコンジョイント分析例
前回は新商品「ペットボトル入り紅茶」を例に、コンジョイントカードのつくり方について、16枚のカードをつくりました。今回はその16枚のカードを、ターゲット層となるお客様にアンケート調査したデータで、コンジョイント分析を行うとどのようなアウトプットが得られるのかについて、お話しします。
分析・まとめ段階
新商品「ペットボトル入り紅茶」の構成要素を効率的に組み合わせた16枚のカードをターゲット層に評価してもらい、各属性・水準の効用値を求めた結果が下図です。
購入意向での効用値とそのグラフ例
各属性水準の大きさはグラフで把握できます。
また、購入意向に対する属性の影響度合いは、相関係数で把握できます。
このように数値を得られることが最大のメリットです。
意思決定に大いにい役立ちます。
最適水準・まとめ
上図のグラフから、各属性の中で効用値が最も大きい水準だけをまとめたものが、下表です。
最適水準での購入意向予測値=3.102+1.103=4.205
「3.102」は計算結果の平均値です。
この平均値に、最も大きい効用値の水準を組み合わせると、平均値「3.102」を「1.103」押し上げ、「4.205」となる、という意味です。
「4」以上は新商品として売り出してヒット間違いないという判断基準です。
「4.205」でしたから、4を超えています。間違いなく売れる!ということです。
要素の最適な組合せ=開発コンセプト
新しく開発したい「ペットボトル入り紅茶」の最適コンセプトは下記となります。
Neo P7のステップ1から順を追ってお話してきました。最初から最後まで、顧客と相対してというより、共創という形をとりながら、科学的アプローチで商品開発のプロセスを進めることによって、社内コンセンサスもとりやすく、意思決定にも役立つ、社員にも会社にもそして顧客にとっても有意義なアプローチです。
客観的データから商品開発のコンセプトを策定する方法の概略を書いてきました。
本当の商品開発は「実践プロジェクト」で、研修や講座は「学びコース」で、開発の実践や研修体験を通して詳しく解説をさせていただきます。
科学的な商品開発法に関しては、気軽にお問合せください。
また、9月12日~しっかり習得コースがスタートします。スケジュールなど詳しくは下記「しっかり習得コースはこちら」よりご覧ください。
新商品ができるまで~商品企画Neo P7をのぞいてみる~
アイデア発想法とは【新商品企画・新事業企画】
焦点発想法をやってみる【新商品企画・新事業企画】
常識を否定する発想法【新商品企画・新事業企画】
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コンセプトテストの科学的手法
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新商品ペットボトル入り紅茶のコンジョイント分析例
堀内香枝
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