パラリンピックに学ぶーSDGs&サステイナビリティにかかわる中小企業の取り組み

公開日:2021年09月02日最新更新日:2021年09月17日堀内香枝

企業が取り組むべきテーマの一つとして「SDGs」というユニバーサル(普遍的)な国際目標があります。

または、SDGsは2030年目標なので「SDGs」の代わりに、「持続可能な」=「サステナブル(Sustainable)」や、「持続可能性」=「サステナビリティ(Sustainability)」という考え方を取り込み、企業/事業/マーケティング活動に伴って得られる収益の追求と同時に社会課題(自然環境や人間社会の課題)の解決も目指すことが求められています。

しかし、どのような取り組みが必要なのか? 躊躇や疑問を持っていらっしゃる方もいるのではないかと思います。

そんな疑問を解決するヒントをパラリンピックから見出しましたので、今回はそのことについてお話ししたいと思います。

SDGsを実現しているパラアスリート

パラリンピックの参加選手たちを見ていると、そのポジティブな姿に驚きと感動を覚えます。ハンディキャップをものともせず、前向きにひたむきに頑張る姿はすがすがしささえ感じます。

何故でしょう?

それは彼らが自分のできる限りのことを真剣に精一杯取り組んできた結果を見せてくれているからだと思います。

そしてその過程と結果は、SDGsの目標である、
SDGs 17の目標 Goal 1(貧困をなくそう)
SDGs 17の目標 Goal 3(すべての人に健康と福祉を)
SDGs 17の目標 Goal 4(質の高い教育をみんなに)
SDGs 17の目標 Goal 5(ジェンダー平等を実現しよう)
等の目標を達成したり後押ししていることにつなっがっていると思います。

51歳のアスリート成田真由美さんなどは、東京大会の組織委員会理事にも就任し、様々な社会課題の解決にも貢献していらっしゃると聞きます。

より詳しい「SDGsとは」についてはこちらから

SDGsを実現しているパラアスリート パラリンピックの参加選手たちを見ていると、そのポジティブな姿に驚きと感動を覚えます。ハンディキャップをものともせず、前向きにひたむきに頑張る姿はすがすがしささえ感じます。

SDGs-身近な目の前のことから取り組めばよい

アスリート一人一人の力は限られています。
彼らが競技後のインタビューで一様に答えている言葉に、周りの人のサポート、応援、そしてパラリンピック開催に関係するすべての人々への感謝の言葉があります。

その言葉を聞くたびに私はパラアスリート本人たちに感謝します。

何故なら、彼らこそがこの素晴らしい大会を見せてくれている人だからです。
彼らの努力無くしてはパラリンピックは存在しません。
そして彼らはその大舞台に立つために日々努力し、目の前の課題を解決し、自身を向上させているのです。そしてその先にある大きな社会課題の解決に貢献しています。

SDGsの中には企業/事業/マーケティングの活動に身近なテーマがたくさん含まれている-選べる

我々マーケッターの日々も同じではないでしょうか。
自社の収益をより向上させるために、社会に役立ち持続可能な発展を成しえるために、企業人、マーケッターは頑張っているはずです

ついついマーケティングとはとか、SDGsとはとか、大きな課題にぶつかると自分では無理だとか自社では無理だとか、躊躇したりあきらめてはいませんか。

そんなときはパラアスリートの姿を思い出してください。
一人一人が目の前の事、自分ができる範囲のことを精一杯努力して行えば、周りが動き出します。
そうすればきっと大きな力が沸き上がり、「SDGs」や「サステナブル(Sustainable)、サステナビリティ(Sustainability)」への取り組みもマーケティングへの取り組みもきっと道が開けるはずです。

まず、ゼロベースの方の最初の一歩としては、こちら「SDGsとは」がわかりやすく説明していますので、ご覧になってみてはいかがでしょうか。

外務省ホームページ「持続可能な開発のための2030アジェンダ」より、持続可能な開発目標(SDGs)の概要、1.貧困、2.飢餓、3.保健、4.教育、 5.ジェンダー、6.水・衛生、7.エネルギー、8.成長・雇用、9.イノベーション、10.不平等、 11.都市、12.生産・消費、13.気候変動、14.海洋資源、15.陸上資源、16.平和、17.実施手段

SDGs&サステナブルをテーマにマーケティングに取り入れるには マーケティング×SDGsトレーニング

企業/事業の発展にはマーケティングは欠かせません。
「マーケティング」とは、「社会に貢献する価値を提供することで企業の収益を上げる仕組みづくり」です。
つまり、「仕組みづくり」が鍵で、サステナブルの考え無しに仕組みはつくれないのです。

企業/事業のマーケティングの仕組みづくりの本質はBtoCビジネスもBtoBビジネス(BtoBtoC、B2B2C、BtoBtoB・・・)も変わりませんが、実務上は全く同じというわけにはいきません。

BtoC(B2C)ビジネス、が持続可能なマーケティングの仕組みをつくるには

直接的な関わり合いとしては、「企業(自社)」と「従業員」と「消費者」が持続的に満足する仕組みが必要でしょう。
(細かくは、株主や仕入れ先なども含まれます)

加えて、関節的に関わり影響を受ける/影響を与える、人間社会や地球環境といった「社会課題」を良好な状態に維持するよう「社会の幸せ」にも配慮する必要があります。
近江商人の経営哲学として広く知られいてる「三方よし」(※)のようですね。

(※)「三方よし」とは、事業活動を「自分良し」、「相手良し」、「世間良し」の三方を持続的に満足させるよう行わなければいけないという意味。自らの利益のみを追求するだけではだめで、社会の幸せも願う。

BtoBビジネス(BtoBtoC、B2B2C、BtoBtoB・・・)が持続可能なマーケティングの仕組みをつくるには

「企業(自社)」と「納入先企業」と「(最終)エンドユーザー」が持続的に満足する仕組みが必要でしょう。
どこまでいってもBで終わるBtoBビジネスの場合でも、(最終)エンドユーザーである企業の中の誰かヒトが使う”もの”や”こと”でしょう。

「自分(自社)」ー「相手(相手企業)」ー「(最終)エンドユーザー」
「自分(自社)」ー「第1納入先企業」ー「第1納入先の相手企業」ー「第2納入先の相手企業」ー「・・・」ー「(最終)エンドユーザー」
そして間接的に関わる社会や地球環境まで。

これらのどこか1つでも悪い状態になってしまうと、結局「自分(自社)」も先細りになってしまいます。

持続可能なマーケティングの仕組みをつくるには、やはり、マーケティングの本質を知り、基本理論を使えるということが大事だと実感します。

マーケティングの基本理論は、本で読んだという方は多くいらっしゃるでしょう。
しかし、自社の持続可能なマーケティングの仕組みを実際につくるということに携わったことがある方はぐんと人数が減ります。
そのような立場になった方にとっては使えるスキルが必要になるでしょう。

実務スキルを身につけたいと思っている方は、こちらの「マーケティング」セミナーをご覧になってみてはいかがでしょうか。
必ずご自分のお仕事に活かされますよ。

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女性の感性を活かした調査設計や市場動向の分析により、お客さまの深層心理「感性」の解明を得意とします。コンサルティングファームで食品メーカー、外食産業、エステティック産業、通販企業、冠婚葬祭業、工作機械メーカーなど幅広い業種のマーケティング・コンサルティング業務を経験しました。これまで培った経験を元に、一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)設立に参画し、感性マーケティング『マーケティング解析士』講座カリキュラム策定に携わりました。現在は、『マーケティング解析士』講座の講師活動を行っています。同時に、企業様のマーケティング課題解決のサポート活動を継続しています。