★感性マーケティングブログ★ 『感性データ』と『行動データ』が生み出す価値
11月21日に、日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)の年度総会
(末尾※1URL)で、受講生お二人によるミニ・セミナーをお聞きする機会がありました。非常にためになる内容でしたので概要のご紹介と、そこで感じたことを書きたいと思います。
共通するキーワード「感性データ」と「行動データ」
お二人ともデジタルマーケティングの世界で活躍されている方々なので、お話のフレームは「顧客の行動データ分析」を企業活動に活用するというものでした。
現在のように、IT技術やAIが発達してくると、顧客一人一人の行動データが蓄積され、どの人がどのような行動履歴を保有し、どのような傾向があるかを瞬時に分析できるシステムが確立されている。ゆえに、その傾向別に顧客を先回りしたアプローチが可能になるということを、それぞれの業務事例の中で、分かりやすく、且つ面白く、そしてそのような活動が生み出す成果も興味を持てる内容でお話しいただきました。
そのような内容の中でうれしかったのは、お二人ともが大切に考えられていたのが、『感性データ』の活用ということだったということです。
人の習慣的行動や無意識的行動は、行動した人の価値観によって生まれたものであるから、その価値観=『感性データ』を把握し、「行動データ」や「デモグラフィックデータ」「ジオグラフィックデータ」などと統合することにより、市場の将来展望と対策(戦略策定)が可能になるということを解説していただいたのです。
「感性データ」が企業に与えてくれるもの
『感性』とは、「五感(視覚・聴覚・臭覚・味覚・触覚)」により、物事を感覚的
に捉える能力のことです。
人間は、理性・知性とともに、感覚・感情を持っています。
『感性』とは、感覚・感情を沸き起こさせる基礎的役割を持つものです。
外界からの刺激≒社会環境変化を感知し、対応し、自己のあり方≒自分は何がし
たいのか・するべきなのかという判断を創造してゆく能力です。
ゆえに、一人一人の人が、何故そのような行動を起こしたのかを理解するには、
その人の『感性』を把握すればよいことになるのです。
『感性』を理解するということは、≒その人の『価値観』が理解できるというこ
とです。
『価値観』が理解できれば、それまでの行動データからその人が欲しいもの・次にやりたい事・潜在ニーズなどが把握でき、企業として次に仕掛けるべき策や商品・サービスなどを準備し提供し、顧客満足≒売上につなげることができるのです。
「共創価値」創出こそ、「感性マーケティング」が目指すもの
経済産業省が2009年にホームページ上で、これからの社会は「感性価値が経済価値を生む」とし、これからは「ものづくり」ではなく「もの語り」の時代だと説いていました。
つまり、作り手(企業)の技術力やこだわりだけでモノやサービスを提供しているだけでは、経済的価値を生み出すことはできない。使い手(顧客)のこだわりや興味≒『感性価値』を理解し、価値を共創しなくてはいけない。という意味です。
これこそ、『感性マーケティング』が目指す姿です。
人の『感性』を把握し、マーケティングの世界で活用することにより、顧客と企業の双方が満足を得る・新しい価値を創出するという姿を生み出すことこそ、これからの社会に必要なマーケティング活動だと考えます。
※1【JMLA年度総会】
https://www.marketing-literacy.org/wp/info/jmla%e7%b7%8f%e4%bc%9a%e3%81%af%e7%9b%9b%e4%bc%9a%e3%81%ae%e3%81%86%e3%81%a1%e3%81%ab%e7%b5%82%e4%ba%86%e3%81%97%e3%81%be%e3%81%97%e3%81%9f/
JMLA(日本マーケティング・リテラシー協会)では、「顧客の感性価値」をどのようにデータ収集し、分析し、戦略に結び付けるかというフレームと実行手順をお教えしています。ですから、受講したらすぐに実務で活用できます。
是非、マーケティング解析士資格セミナーを受講してください。
※「消費者や顧客の感性価値」からどのような企業価値が生まれるかを具体的に体験習得できます。
マーケティング解析士こちら
P.S.
JMLAでは、企業様のマーケティング課題解決のお手伝いもしています。
マーケティング的課題を抱えている企業様があれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。誠心誠意企業様の価値向上をお手伝いさせていただきます。
お問い合わせ先:https://www.marketing-literacy.org/contact/
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森田 広一
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