★感性マーケティングブログ★ 『マーケティング・リサーチ』って、何故大事か!?
目次
『マーケティング・リサーチ』って、何故必要なのでしょうか?
リサーチを行うとわからないことが見えてくる。自分たちの仮説が検証できる。
商品が売れるヒントが得られるなど、いくつかのパターンを思いつかれると思います。
でも、リサーチの持つ本質的な意味合いは何なのでしょうか。
『マーケティング・リサーチ』を行う前に決めるべき重要事項
リサーチを行う前に、まず考えるべきことがあります。
それは、リサーチの目的を明確にすることです。
な~んだ、当り前じゃないかと思われるかもしれませんが、これが意外に行われていないことが多く、結果リサーチを行っても役に立たないということが起きているのです。
何故かというと、マーケティング戦略が正しく策定されていないことが多いからです。
マーケティング戦略を策定する為には、目的が明確になっていないといけませんが、この目的が曖昧なことが多いのです。ただ単に商品が売れるようになるためにという目的では、適切な戦略は立てられません。「いくら売り上げたい。」のかを明確にしなければいけないのです。
その目的・目標が明確になれば、現実とのギャップが明確になります。
1億円売りたいのだけれど、現状5千万円しか売れていない。となれば5千万円のギャップがあり、そのギャップが発生している理由を調べるのが『マーケティング・リサーチ』です。
ですから、『マーケティング・リサーチ』は、消費者や顧客に対して行うだけではありません。社内調査も重要な『マーケティング・リサーチ』の一つです。
売れない理由は、もしかすると社内要因であるかもしれませんよ。
KKD経営の弊害
「リサーチなんかめんどくさい。私の言うことを聞いていればいいんだ。」一昔前には、このようなワンマンオーナーが良くいました。
確かにカリスマと呼ばれるオーナーたちは優れた感性を持ち、言うことを聞いていればすべてうまくいく。ということもあります。
しかし、世の中そんな優れた感性を持った人間ばかりではありません。そんな普通の人が『マーケティング・リサーチ』を行わず『経験と勘と度胸』という『KKD』経営を行うとどのようなことが飽きるかというと図のようなことが起きるのです。
もっと良い策があったのに見逃す。長期的にはAという策のほうが良いのに、目先のことにとらわれてBという策を採用してしまう。
結果、企業経営が誤った方向に向かってしまう。ということが起きるのです。
そして、最も恐れるべきことが、「論理的議論が行えない。」まま、経営判断が行われることです。そのようなことが進むと企業の中で『次の世代を担う人材が育たない。』ということになるのです。
『マーケティング・リサーチ』の本質的価値
お気づきでしょうか。
KKD経営を行っていると、事実を正確に把握して、論理的に議論してマーケティング戦略を決定するというプロセスが、飛んでしまうのです。
当たるも八卦、当たらぬも八卦。それでは企業はたまりません。一気に衰退してしまいます。
企業経営を正しく遂行するためには、『事実を正しく把握する』⇒『論理的議論を行う』⇒『問題点を克服する。或いはチャンスを活かす戦略を考える』⇒『全員のベクトルを合わせて戦略を実行する』というサイクルが必要なのです。
その『事実を把握する』行為が、『マーケティング・リサーチ』なのです。
永続的発展のために常に事実を確認することが重要
その為、我々は【PDCA】ではなく、【RPDCA】というサイクルを推奨しています。
【R=Research】は、本来【P】の中に含まれているのですが、【P=Plan】と言われると、ついついリサーチを行うことなくプランしてしまうという進め方をしてしまいがちです。
ですから、あえて【RPDCA】というサイクルを実施することを意識づけしていただきたいと思います。
是非、【RPDCA】を覚えてください。
★マーケティング知識を体系的に学びたい方は、
マーケティング・リテラシー協会(JMLA)が主催する、マーケティング解析士講座にご参加ください。
https://www.marketing-literacy.org/wp/marketing-strategist/
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