★感性マーケティンブログ★ 『監督は大学の補強ポイントまで把握。』
「MA」や「AI」といった、言葉が飛び交っている現在ですが、やはり重要なのは、それらのツールを目的を明確にして使いこなす能力とセンスですよね。
大阪桐蔭高校野球部の西谷監督は、大学野球の選手名鑑を毎年購入しているそうですが、その使い方がまさに「目的をもって」に当てはまっていて感心させられました。
大学野球選手名鑑の使い方。
西谷監督の大学野球名鑑の使い方はシンプルです。
自分の教え子、つまり大阪桐蔭野球部選手の進学校の見極めです。
大学野球名鑑を見て、各大学の4年生をマーキングしていくと、自ずから次年度の補強ポジションが浮かび上がってくるので、自分の教え子たちと見比べながら、それぞれの選手を進学させてあげる候補校に選択するということです。
大学選手名鑑を見てどこの高校出身者が多いだの、どんな成績を残しているだのといった傾向だけを見ていても、自分の教え子選手の役には立ちません。
各選手を必要とするであろう大学はどこか。という明確な目的をもって大学選手名鑑を使いこなしているのです。
高校野球の監督なら、教え子ができるだけ良い大学に進学できることや良い企業に就職できることを願うはずです。そして願わくば、そこでレギュラーとして活躍してほしい。
その為に自分ができることをピックアップするセンスをお持ちだということですね。
マーケティング戦略も「目的」ありき。
マーケティング戦略を策定する際に一番大事なのも、「目的を明確にする。」ことです。
「目的なき戦略は存在しません。」
そして、それは具体的出ないといけません。「売上を伸ばしたい。」などというアバウトなものは目的とは言えません。
何故なら、現在売り上げが1億円の企業が、売上を2億円にしたいのか、10億円にしたいのか、100億円を目指したいのか。それによって戦略の立て方はまるで違ってきます。
一番変わるのは、収集すべき情報の量ともいえます。
1億円を2億円にしたいときなら、現在の商品の受容性や市場を検証する情報を集めればよいですが、10億円にしたいのなら、新商品開発のための3C情報を集めて分析しなくてはいけなくなります。
更に100億円にしたいのならドメインの拡大を図らなくてはいけなく、そこには様々な情報が必要になります。
目的によって必要な情報も変わってくるし、策定する戦略も当然異なってきます。
同じように「MA」や「AI」といったツールも、使用目的を明確にして活用しないと、宝の持ち腐れ、或いはツールに振り回されるということになりかねません。
一昔前、日本の企業がシステム導入に失敗した多くの例がこれに当てはまります。
猫も杓子も、「システムを導入しなくては!」と勢い込んだのは良いのですが、システム導入すればどうにかなるのだろうなどと安易に考えて、使用目的が不明確なまま導入して、まるで使えないという事例が多く見受けられました。
現在の、「MA」や「AI」などといったツールもそのような危険性をはらんでいます。
「MA」や「AI」ツールを使いこなす能力が大切
つまるところ、ツールを使うのは人間です。
その使い手である人に、使いこなす能力とセンスがなければ、宝の山の持ち腐れになってしまうということです。
使いこなすためには、自社の企業活動内容とマーケティングを正しく理解しておくことが必須になります。
マーケティングを正しく理解し、体系的に使いこなせる能力を保有すれば、どんな目的のためにどのようなツールが必要かも判断できるようになります。
色々な方と話すうちに、多くの方がマーケティングの理論を断片的には知っているが、体系的に正しく使いこなしている方は少ないことに気が付きました。
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森田 広一
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