★感性マーケティンブログ★ 『一蘭』に何故外国人観光客が集まるのか?!。
新宿に大型店舗をリニュ-アル出店して話題のラーメン店「一蘭」ですが、なぜそこまで人気なのでしょうか。
外国人観光客が並んでも食べに行きたいのは、どのような理由なのでしょうか。
飲食店だけにとどまる理由ではないと思い、その人気の理由を探りたいと思います。
目次
外国人観光客は「オーダー用紙」を持ち帰るそうです。
「一蘭」を訪れた外国人観光客は、オーダー用紙を持ち帰るそうです。
私たち日本人も、観光先などで記念として箸袋やコースターなどを持ち帰った覚えのある方は多いと思います。
その際の心理としては、当然その店に対して何らかの満足感を覚えた結果、記念として持ち帰りたいという気持ちが沸き上がったからと言えます。
満足感は、様々な要因により生まれます。
「一蘭」は何により顧客の満足感を生み出しているのでしょうか。
マーケティングには、「利益を上げていく合理的な側面」と
「エモーショナル(感性的)な側面」の両輪が必要。
マーケティングには、「利益を上げていく合理的な側面」と「エモーショナル(感性的)な側面」の両輪が必要です。
「一蘭」の場合、「オーダー用紙」「ブース」というものに代表されるように、非常に合理化された顧客対応システムが存在します。
そのこと自体が外国人にインパクトを与えているともいえますが、それだけでは、顧客は満足しません。
顧客が飲食店に対し一番に求めるものは『味』です。
ラーメン店ならば、店構えやサービスやシステムなどにインパクトを覚えたとしても、肝心のラーメンがおいしくなくては満足感は得られません。
「自社の価値」を何で上げるか。
「自社の強み」となる提供価値を具現化したものが商品だということは、何回か言ってきました。
「一蘭」の場合、まさしく“おいしいラーメン”を提供することに心血を注いできた結果が、今の人気の秘密と言えるでしょう。
但し、人には味の好みという『感性』が存在します。
当然ラーメンに対しても、「うす味がいい。」「濃い味がいい。」「麺は固いほうがいいい。」「柔らかいほうがいい。」「具材は・・・・。」など様々な好みがあります。
ラーメン店として、顧客一人一人の好みに対応はしたいでしょうが、その好みを一人一人聞いていては、手間暇がかかり肝心なラーメン作りに影響が出てしまいます。
その問題を解決したのが、「オーダー表」だったのです。
つまり「オーダー表」はただ単に効率を上げるためのモノではなく、顧客の味の好みという『感性』に対応し、顧客満足度を上げるために開発されたものだったのです。
「自社の強み」=「一杯のラーメンの価値」を高めることに集中するという、マーケティングの基本を実直に実行した結果が今の成功を生んだのです。
マーケティングというものは企業活動における基本です。
是非もう一度マーケティングのすばらしさを認識してください。
JMLAの提供する講座
日本マーケティング・リテラシー協会では、マーケティング活動の質を大幅に向上させる講座を、これまでの2種類から、より充実したものとするべく、3レベル6つの講座に拡充しました。
現在のお悩みに合致する講座を選択してください。
定量データと感性(定性)データを組み合わせた分析の体系的なメソッドを学び、データ分析力+シナリオデザイン力を併せ持ったハイブリッド能力の習得を目指す、日本で唯一の感性マーケティング資格講座です。
「マーケティングとは」から基礎理論、マーケティング戦略を立案する基礎体系を学ぶことと、
論理的思考力を養う資格講座です。
ワークショップを中心としたカリキュラムにより、マーケティング戦略立案や実務でマーケティングの理論を使いこなせる実践力の習得を目指します。
▶その他にも、人の感性をビジネスの各分野で活用できるスキルを身につける認定資格講座を開催しています。
・『セールス』・・・折衝力、セールスのプロセスを学ぶ
・『アナリスト』・・数字を見極める感性を身につける
・『ヒューマンコミュニケーション』・・自分を知り、聞く・聴く・訊く、そして伝える力を向上させる
・『商品企画士』・・右脳と左脳の組み合わせで失敗しない商品企画体系を学ぶ
JMLA(日本マーケティング・リテラシー協会)では、
「人間の感性」をマーケティングに活用することに軸足を置き、
学んだらすぐに実務に活用できる本質をお伝えすることをモットーに
資格講座を企画運営しています。
詳しくは、こちらをご覧ください。
森田 広一
最新記事 by 森田 広一 (全て見る)
- 【真のデジタルマーケッターとなるために】第9回:STP - 2020年8月22日
- 【真のデジタルマーケッターとなるために】第8回:SWOT - 2020年8月15日
- 【真のデジタルマーケッターとなるために】第7回:5F - 2020年8月7日