★感性マーケティングブログ★貴乃花問題、「コメントする前にやることありますよね」提議。
やっと、聴取情報が明るみに出始めましたが、まだまだ長引きそうな相撲界の不祥事ですが、公になった時からたくさんの方々が記事を書かれていました。
マスコミに関わる人間としては、いち早くネタとして取り上げなくてはいけないという使命感は分かりますが、今回はそのような記事の多くに疑問を感じたので、遅ればせながら一言書かせていただきます。
共通する「3Cの不理解」、「情報の未収集」。
マーケティング活動において、基本的な分析手法として「3C」というものがありますが、「3C分析」を行うためには、まず情報の収集を行わなくてはいけません。
「彼を知り、己を知れば、百戦して危うからず。」です。
敵のことも味方のことも知らないで、戦いに臨んだらよほどの運がない限り勝てません。
そもそもマーケティング戦略とは、字の通り「戦う」ために練る「策略」ですから、昔の戦いや勝利し続けた人の格言や戦い方を現代流にアレンジしたものが数多くあります。
「ランチェスター戦略」などもその一つですね。
前置き長くなりましたが、今回の相撲界不祥事記事の多くが、この「3C」という概念を持たず、情報収集もおろそかに書かれている人が多いと感じたのです。
言うなれば、憶測記事があまりに氾濫しているということです。そんな憶測記事に翻弄される周りは迷惑千万ですよね。
「情報=データ」を収集しないということは・・
企業において、経験と勘と度胸によって経営を行うことを昔は「KKD経営」などと呼んで揶揄したものです。
当たれば万々歳ですが、多くの場合目先にとらわれ、大事なことを見過ごし、誤った戦略を選択することが大半です。
今回の一連の記事を思い出しても、横綱を一方的に攻めたり、被害者側を疑問視したり、相撲協会を批判したりと様々でしたが、共通することは誰も正しい情報を収集していないということです。
だれも、彼(加害者*競合)己(被害者*自社)、そして回り(相撲協会及びファン*顧客)という関係を整理せずに憶測で記事を書いているとしか感じないものがほとんどでした。
何故なのでしょうか?
私なりに感じることは、彼らがマーケティングという世の中で活用できる考え方を知らない・或いは無視しているからだと思います。
まずは、書いてしまえ。では、あまりに無責任と感じるのは私だけでしょうか。
お断りしておきますが、単にマスコミや記事を書いている人たちを責めているわけではありません。
マーケティングの考え方は、社会の中でどんなところでも応用ができるのだから、もっとみんな学ぼうよ、大切にしようよと言いたいのです。
「書き手≒作り手」と「読み手≒使い手」の「共創価値」創出こそ、マスコミが目指すものなのでは
経済産業省が2009年にホームページ上で、これからの社会は「感性価値が経済価値を生む」とし、これからは「ものづくり」ではなく「もの語り」の時代だと説いていたことを前回ご紹介したばかりですが、報道という世界にも当てはまるのだと思います。
つまり、作り手(書き手)は使い手(読み手)に正しい情報とそれに対する見解を報道することにより、両社の満足が得られるのだと思います。憶測により書かれた記事は事態の進展とともに信頼を失いますが、そのころにはその記事はどこかに行ってしまっている。だから興味を引く記事をいち早く書いたものが注目を集めるという構図はいけませんよね。
世の中で生活する人の感性に正しく響く記事を書いてほしいものです。
人の『感性』を把握し、マーケティングの世界で活用することにより、顧客と企業の双方が満足を得る・新しい価値を創出するという姿を生み出すことこそ、これからの社会に必要なマーケティング活動だと考えています。
そしてこの考え方は、単に企業マーケティングという枠にとどまらず、広く社会の役に立つと考えています。
JMLA(日本マーケティング・リテラシー協会)では、「顧客の感性価値」をどのようにデータ収集し、分析し、戦略に結び付けるかというフレームと実行手順をお教えしています。ですから、受講したらすぐに実務で活用できます。
是非、マーケティング解析士資格セミナーを受講してください。
※「消費者や顧客の感性価値」からどのような企業価値が生まれるかを具体的に体験習得できます。
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JMLAでは、企業様のマーケティング課題解決のお手伝いもしています。
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