『ペッパー君』8割が契約更改せず。当然の結果かな。
法人向けにレンタル提供されていた「ペッパー君」のレンタル契約期間が今年の10月から契約更改を迎えているそうだが、契約の更新を予定している企業はわずか15%にとどまっているそうだ。
日本企業のITツールに対する姿勢を表しているようで、当然の結果かと思う。
更新しない理由として「うまく活用できない」という声に代表される
「うまく活用できない」とは、何を意味するのか。
この言葉こそ、日本企業のITツールに対する認識・姿勢の表れだと感じる。
何か新しい、ツールやソフトが出てくると、周りに遅れじと導入するが使えずにそのツールは埋もれていく。
日本企業が昔、システムツールを導入したはいいが、どうやって使い何に役立てればよいかわからず、むだな投資をしたと、後悔していた時と何ら変わらぬ実態を見せつけられたようで、かなりがっかりです。
一方で「はま寿司」は、全店舗で受け付けに「ペッパー君」
回転寿司業界は、急激に店舗数を延ばしたが、人材不足やオンライン予約などの影響で、来店客の誘導という問題が大きな問題となっていた。
その受付・案内業務を一手にこなしてくれているのが「ペッパー君」だ。
年間レンタル費は、一見すると高額だが、通常のアルバイト時給に換算すると、わずか164円だそうだ。
つまり時給164円のアルバイトが、受付業務をオンライン予約も含めひとりで効率よくこなしてくれ、更には、英語と中国語ができ外国人にも対応してくれるというわけである。
お客様からも好評で、接触機会を増やしてほしいというご要望もあるくらいだそうである。
はま寿司では、独自の使い方で大成功を収めているということだ。
どんな画期的なツールであろうが、所詮は「便利な道具」
「うまく活用できない」ため、レンタル更新しない8割の企業と「はま寿司」では、何が違ったのだろうか。
それは、【導入の目的が明確だったかどうか。】ということに尽きるだろう。
多くの企業は、ソフトバンクが開発した最新のロボットだから、きっと何かの役に立つはずだという、非常にアバウトで目的不明確なまま導入したのであろう。
「きっと何かの役に立つはずだ。」と思ったけど、「結局何の役にも立たなかった。」ということであろう。当たり前の結果といえる。
目的が不明確なのに、とりあえずツールを導入してもしょうがない。
どんなに便利なITツールであろうが、目的に対して役に立たないのならば導入すべきではないし、目的に合ったツールを探すべきである。
まずは、戦略ありき、そのためのビジョン・目的が明確であるべき。
マーケティングの基本だ。
皆様、ゆめゆめ同じ轍を踏まないようにお気を付けください。
マーケティングというものは企業活動における基本です。
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