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森田 広一 について

広告代理店でマーケティング戦略立案、コンサルティングファームでデータ分析や各種のコンサルティング業務を経験。そこで培われたノウハウを元に人間の「感性」を紐解く独自の分析手法を確立し、そのノウハウを広く世の中に伝えるべく、一般社団法人日本マーケティング・リテラシー協会を設立。目に見えない消費者の深層心理「感性」を数値化し分析することにより、消費者や企業の隠れた欲求を解明し、各種提案やマーケティング戦略立案に役立てる分析体系を教える講座を開設。現在、様々な業種、職種の受講者から評価を得て、大手コンサルティング企業などの昇格必須講座としても認定されている。同時に各種企業のマーケティング・コンサルタントとしても活動中で、現代企業の悩み解決の実質的なサポート活動も継続している。

★感性マーケティングブログ★ 誰でもできる『感性マーケティング』!

『感性マーケティング』という言葉が聞かれるようになってから、かなりの年月がたっています。

しかし、いまだにこの手法を使いこなしている企業は少ないのではないでしょうか。

なぜなら、「考え方はわかる。」「重要だと思う。」「でも具体的にはどうやればいいのか?」というのが、代表的な意見だと思います。

そこで、今回は、『感性マーケティング』を具体的に展開するためにはどうすればよいのか。その糸口を紹介します。

 

『感性マーケティング』とは

 

『感性マーケティング』とは、簡単に言えば「合理性、機能性、原理・原則」といった従来の定量データを基にマーケティング戦略を考えるのではなく、人間の“五感”がもたらす「情緒、情感」といった【感性】評価を基にしてマーケティング戦略を考えるというものです。

市場に新しい切り口をもたらすものとして期待され、必要性がうたわれています。

 

経済産業省でも、その重要性が認識されていて2009年にキャッチの図のような趣旨の記事が掲載されています。

 

しかし、冒頭に言いましたようにまだまだ企業が活用しきれているとは言えません。

そこには、難しいハードルが横たわるからです。

それは、【感性】とは数字で表現されるものではなく、人それぞれの感覚的表現による定性データであるからです

 

データには、「定量」と「定性」の2種類が存在する

 

マーケティング戦略を構築する際には、確かなデータが必要です。

そのデータには、2種類あります。

「定量データ」と「定性データ」です。

 

「定量データ」とは、数値によって計測、集計、分析ができるデータで「商品の売上データ」、「金銭」、「距離」、「デモグラフィック属性(年齢、性別、職業など)」、「ジオグラフィック属性(住居、勤務地など)」などのことを言います。

 

「定性データ」とは、数値で表せない、「文章、画像、音声」などの情報や「何故この商品が気に入ったのか?」「何故この店で買うのか?」「何故海が好きなのか?」といった質的な情報のことを言います。

 

つまり、「感性情報」とは、そのままでは分析ができないため、戦略に活用するには「感性情報」を読み解く人の【感性】のレベルに頼るしかないという現実があるのです。

 

『感性情報』を体系的に集計・分析できる魔法の分析方法が存在します!

 

しかし、「感性情報」を分析し、誰でもが一目で理解できるアウトプットが出せる魔法の分析手法が存在します。

それが、『感性分析手法』と呼んでいる「日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)」が保有する独自の分析手法です。

 

まだ認知が低く、限られた企業でしか活用されていませんが、数値で表されたものではない「定性データ」を、パソコンを使用して分析できるように数値に置き換え、戦略に落とし込むことができるユニークな手法です。

 

数値に置き換え、パソコンで分析すればよいのですから、誰でもが分析でき、数値により集計・分析されたものですから、誰でもが納得することができるのです。

 

JMLAでは、感性分析資格講座を開設していますので、ご興味を持たれた方は、無料セミナーを受講してみてください。

 

感性分析の事例

 

『感性分析手法』を使用して分析を行うと、今まで解明できなかった戦略的視点を浮かび上がらせることができます。

 

例えば、ある食品を、「人は何故その食品を食べたいと思うのか?」という本質的ニーズを解明することができたことにより、その食品のPRコンセプトが確立し、大幅に売り上げを伸ばすことができました。

 

また、ある外食メニューが、関東地方では良く売れていたのに、関西地方に進出したところ全く売れないという不思議な現象の理由が分析から解明でき、当該の外食チェーンの戦略そのものを変更することができました。

 

他にも、売上データや市場の環境データなどだけでは分析できなかったことが色々と解明され、様々な業界企業の新しいマーケティング戦略構築を成し遂げています。

 

勝ち抜くために必須の『感性マーケティング』

 

工学系では、ホンダが感性評価アルゴリズムを開発して車の外装デザインの評価推定に活用し始めたりしていますが、マーケティングの世界での活用はまだまだです。

 

多くの人が「感性分析手法」を学んで、勝ち続けるためのマーケティング戦略を構築していってもらいたいと真摯に思うのです。

 

今回は、少々PRっぽくなってしまいまいたが、ご興味を持たれましたら是非一度ホームページをご覧ください。

https://www.marketing-literacy.org/

 

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★感性マーケティングブログ★ ディズニーランドは、究極のブランディング!

多くの人が行ったことがある。なくても絶対行きたいと思っているでしょう魔法の国ディズニーランド。
何故、他のアミューズメントパークではなく、ディズニーランドなのでしょう。
それは他ならず、ディズニーのブランド戦略が成功しているからです。
「感動のおもてなし」などのコメントは枚挙にいとまがありません。
「魔法の国」と書いてしまったように、あそこに行けばきっと楽しいことが待ち受けているという確信を人々の頭の中、心の中に植え付けることに成功したのです。

 

ブランディングとは何か

ではそもそもブランドとは、何でしょうか。

良く聞く言葉だけど、人にしっかりと説明できる方は意外と少ないのではないでしょうか。

ブランドとは、「焼き印を付けること」を意味するBranderという古ノルド語から派生した言葉であり、自分の家畜に焼き印を押して、他人の家畜とを区別するために行われたものを起源としています。

1910年前後にアメリカでマーケティングの概念が生まれはじめ、それとともに製品を大量に販売するため、また需要を喚起するために差別化の一つの策としてブランドの役割が重視されるようになっていったのです。

 

マーケティング活動におけるブランディングの目的

ブランド戦略の一番の目的は、「適正価格」で売れるようにすることです。
このことが実現できれば、不要な価格戦略をとることなく、企業が設定した適正な利益が確保できるのです。いわばブランディングとは、適正な利益を得るための手法といえます。

他にも、「商標権などの商品の保護」「競合他社との差別化」「売上高の安定と利益率の向上」「ステークホルダーのロイヤリティ向上」などもブランディングの成果として得られます。

 

ブランディングの構造

ではブランドとは、どのように構築されるのでしょうか。

第1番目に、「機能が確かな製品」でなくてはいけません。
『機能としてのブランド』です。
まずは、確かな製品づくりが基本になります。

2番目に、「ターゲットにおいて好み」とならなくてはいけません。
『好みとしてのブランド』です。
ターゲットのニーズを正しくとらえるための調査分析が重要になります。

3番目に、「社会から良い評判」を得なくてはいけません。
『社会評価としてのブランド』です。
社会に発信するPR戦略を正しく練ることが必要になります。

そして4番目に、「ターゲットにとってかけがえのない商品(企業)」」とならなくてはいけません。
『意味的価値としてのブランド』です。
ここからは、継続することが重要になります。

ここまでブランドが形成されると、とってかわるものが無くなり、適正利益が得られるようになるのです。

 

益々重要性を増すブランディング

現在、市場にはモノがあふれ、品質や性能だけでは競合との差別化が難しくなっています。競争力を高めて勝ち続けていくためには、ブランド戦略が企業活動の中で重要な位置を占めるのです。

 

 

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企業のマーケティング活動って、高校野球の勝負に似ていませんか。

★感性マーケティングブログ★ 企業のマーケティング活動って、高校野球の勝負に似ていませんか。

企業のマーケティング活動って、高校野球の勝負に似ていませんか。春の高校野球が、いよいよ大詰めを迎えますね。

今回は高校野球と企業のマーケティングが似ているということについて書いてみたいと思います。

勝負に勝ち続けるためには相手の研究が必要

どんな強豪校でも投打がかみ合わず敗戦したり、伏兵が活躍したりするなど、高校野球はトーナメントの醍醐味が随所に現れていて見るほうは楽しいのですが、戦う方は大変ですよね。

1回負けると終わり。だから、負けないために日々練習という努力を積み、戦う相手を研究し、最高のパフォーマンスを出せるように準備する。

ある意味、企業もこれと同じですよね。

 

「新規顧客へのアプローチ」や「既存顧客へのプレゼンテーション」という勝負に負けたら顧客は得られない。

求められる成果を出せなければ、顧客に去られる。

 

勝ち続けるために、日々研究や新商品開発を行い、営業戦略を考え続けなければなりません。

 

勝つための4つのポイント

どちらの場合においても大事なことは、

・目標を明確にして共有し、全員一丸で目的に向かって邁進すること。

・努力が報われるために、正しい戦略を立てること。

・正しい戦略を立てるために、環境と自分たちの強み弱みをよく理解すること。

・そのうえで、具体的な戦術を考えること。

 

マーケティングという概念で捉えれば、高校野球も企業も一緒。

泣き笑いする球児や監督の姿を見ていて、こんなことを考えました。

 

でも最も大事なのは、負けても負けてもあきらめず、目標に向かっていく姿勢。

何がいけなかったのか。何か足りなかったのか。冷静に分析し、改善していく日々の努力。

社会人になると、ついつい環境のせいにしたり、競合が強すぎるからと愚痴をこぼしたりして、根本的なことに目を向けなくなることが増えていませんか。

 

マーケティングを考える上で重要な要素

企業が勝ち続けるためには、マーケティング上重要なことが、たくさんあります。

  • 課題抽出
  • リサーチ
  • 3Cと4Pの使い方
  • SWOT分析
  • 感性分析
  • ブランディング
  • マネジメントの仕組み   等々

これから、ひとつづつ事例などご紹介しながらお話を進めていきたいと思います。

お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

 
 

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