属性と水準を効率的に組み合わせたカードをつくる
前回、「コンジョイント分析」のための属性と水準について、例を挙げてご説明しました。
それを思い出しながら、コンジョイントカードづくりを進めます。
コンジョイント分析の属性・水準の例(再掲)
前回の「ペットボトル入りの紅茶」の新商品の開発に向け、出した属性と水準を再掲します。
<属性> ⇒ <水準>
「香り」・・・「花の香り」「フルーツの香り」「薬草の香り」「ミントの香り」
「濃さ」・・・「通常」「薄め」「濃いめ」
「ラベルデザイン」・・・「さわやか」「エレガント」「ティーポット」「キャラクター」
「ペットボトルの形状」・・・「通常形」「曲線形」
「甘さ」・・・「ストレート(無糖)」「甘さひかえめ(微糖)」
「カフェイン」・・・「通常(カフェインあり)」「ノンカフェイン」
「おまけ」・・・「なし」「あり(キーホルダー)」
組合せを検討するつくる
上図の属性と水準を組み合わせて、新しい「ペットボトル入りの紅茶」の商品サンプルを、まずつくってみましょう。
どうでしょうか。
1つ目の組み合わせパターン
香り:「花の香り」
濃さ:「通常」
ラベルデザイン:「さわやか」
ペットボトルの形状:「通常形」
甘さ:「ストレート(無糖)」
カフェイン:「通常(カフェインあり)」
おまけ:「なし」
2つ目の組み合わせパターン
香り:「花の香り」
濃さ:「通常」
ラベルデザイン:「さわやか」
ペットボトルの形状:「通常形」
甘さ:「ストレート(無糖)」
カフェイン:「通常(カフェインあり)」
おまけ:「あり(キーホルダー)」
1つ目と2つ目は、最後の「おまけ」だけが違います。
これを延々と続けていくと、何時間かかるでしょう。
ひとつひとつ組み合わせていくと、何通りの組み合わせができるでしょうか。
7属性2~4水準の組み合わせ数は、
4×3×4×2×2×2×2=768通りです。
膨大な組合せを効率よく調査するために直交表を活用する
768通りの組み合わせパターンをアンケート調査で顧客に評価してもらうことは不可能ですよね。
そこで、直交表というものを活用します。
直交表とは、実験回数を効率的に減らすために、各属性の水準の組み合わせ方をまとめた表のことで、属性の数と水準の数に応じた表(直交表)が準備されています。
下表は、L16直交表に、新しい「ペットボトル入りの紅茶」の7属性と2~4水準を割り当てた結果です。
そうすると、16通りの組み合わせパターンで済みます。
表の一番左「№(ナンバー)」がカード数(16)です。
表中1~4の番号は、各属性の水準を表しています。
したがって、カード1の組み合わせは、各属性すべて水準1の組み合わせということになります。
768通りの商品サンプルの評価は不可能ですが、16の商品サンプルなら、顧客に評価してもらえますね。
自社の商品開発をコンジョイント分析で行ってみたいという方は、気軽にお問合せください。
直交表について学びたい方は、9月12日から始まるセミナーでしっかり学べますので参加してみてはいかがでしょうか。下記「6ヶ月間・しっかり習得コース」をご覧になってみてください。
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堀内香枝
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