ついに判明!三太郎の鬼退治
auのCM「三太郎」シリーズが最近「鬼ちゃんの敵討ち」に臨むというバージョンを放映していましたが、ついにその種明かしが放映されましたね。
今度はどんな鬼が出てくるのだろうか?と興味を持って見ていた方としては正直意外な落としどころで改めてこのCMの面白さ、素晴らしさを感じました。
CMの本質、このシリーズのコンセプトをまったくブラさずに描いているのはとても賞賛できるものです。
そして、そこにはどんな企業もが今大切にすべきヒントがあります。今日はそのポイントとなることをお話ししていきます。
CMの究極的目的とは?≒ブランディング
現在、広告手法も多様化していますが、テレビCMの究極の目的とは何でしょうか?
それは、「あ、あのCM見たことある。」「あのCM好きだな。」という共感を呼び、企業や商品を好きになってもらう事だと思います。
技術力などでは他社との差別化が難しい時代です。横並びの状態の中で自社商品を選んでもらうには、「好きだ」という感情を持ってもらうことこそが、勝ち抜く力になります。
つまり、ブランディングです。
「三太郎」シリーズも2015年にスタートして、CM好感度ランキングで、4年連続年間1位を獲得しています。更に、浦ちゃんを演じる桐谷健太がCM内で歌った「海の声」は、人気になりNHK紅白歌合戦に出場したほどです。
YouTube auチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=zvnjz7U4-uk
誰もが知っている昔話のキャラクターをモチーフにして描く「仲間を大切に思うことの大切さ」というコンセプトが、多くの人の共感を呼んでいるのです。
キーワードは「人と人とのコミュニケーション」
au(KDDI)という企業は通信会社です。つまり人が人とコミュニケーションを取る手段を提供している企業だと言えます。だからこそ、企業CMのコンセプトとしてコミュニケーションの大切さというのは真っ向勝負のコンセプトと言えるでしょう。
しかし、これは通信会社だけに求められる課題ではありません。
現在、社会人のコミュニケーション力が問題視されています。
ゲームで育った、スマホ社会など、要因は様々だと思いますが、現実問題コミュニケーション力が低下しているのは否めない事実です。多くの企業が社員教育に悩む一番の課題となっています。
多くの人は、「どうやったら人と仲良くなれるのだろうか」と悩んでいるのですが、そのやり方が分らずもがき苦しんでいる。
結婚したいが相手が見つからないという婚活事情なども、その表れでしょう。
そんな日本の現状を打開するヒントがこのCMにはあると思います。
「仲間を大切に思うこと」=「お客様を大切に思う心」
そうです。「仲間を思うことの大切さ」というコンセプトこそ、現代の企業が考えるべきことだと思います。
昔から「お客様は神様だ」「お客様あっての企業だ」などといわれてきましたが、そのことをもう一度真摯に考えるべきです。
最近不祥事を起こしたり、売上の不振が表面化している企業に共通して見えるのは、顧客を無視した売上至上主義により、お客様の共感を得られなくなり、売り上げ不振を招くという結果になるという事実です。
今や情報社会です。顧客同士が情報交換をする時代です。表面を取り繕っても、お客様のことを考えていない企業姿勢はすぐに化けの皮がはがれます。
「どうやったらお客様が喜んでくれるのだろうか。」「どうすればお客様の役に立つのだろうか。」ということを常に考え続け努力する企業こそ勝ち抜き、生き残っていくのです。
但し、そこにはお客さの声をどのように集めるのか?そしてどんな分析をすればよいのか?他にはどんなデータが必要なのか?どうやって戦略化するのかなどという課題解決のステップや手法が必要になります。
それが、マーケティングです。
皆さまもマーケティング力を向上させ、ご自分の活躍の場を広げてください。JMLAでは、日本人に必須の「感性」を取りいれた『感性マーケティング講座』や「コミュニケーション力」向上のための『ヒューマンコミュニケーション講座』、或いは「データ分析の基礎」をお教えする『アナリスト講座』、BtoBセールスの極意をお教えする『セールス講座』などを提供しています。
必ずご自分のお仕事に活かされますよ。
森田 広一
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