新事業構想の具現化
現在、少子高齢化やITの急速な発展により、旧来のビジネスモデルでは企業の存続が危ういと感じている中小企業の経営者の方々は数多くいらっしゃると思います。
そのため、何か新しいビジネスモデルを創出しなくてはいけないと考えていらっしゃることでしょう。
しかし現実は、大企業と違いマーケティングを考える人材はいない、自分も目の前の業務に追われている、コンサル会社に依頼する資金などはないなど、八方ふさがりとなっていることが多いのではないでしょうか。
そんな方のためのヒントを見つけましたのでご紹介します。
トヨタ「未来プロジェクト室」が進める「OPEN ROAD PROJECT」
トヨタ自動車には、「未来プロジェクト室」といとてもユニークな組織が存在します。
「より自由で活発にいどうできる未来を実現して、人々の“移動総量”を増やすために世の中の“一歩先”を作っていく」をビジョンに活動しているそうです。
そして、この組織のメンバーは30代、40代が中心で、その上の世代は、ほぼいないそうです。その理由は、未来を「自分のこととして考えられる」かということを重視しているからだそうです。
このビジョンと、メンバー構成の理由の中にこそ、世の中の中小企業が学ぶべき言葉が存在しているのです。
自分たちができることこそ初めの一歩
学ぶべきポイントとなるキーワードは、なんだと思いましたか。
それは、次の3つです。
▶ 01「移動総量」
経常利益が2兆円を超える、世界のトヨタが自分たちの事業ドメインをブラしていないということです。
トヨタの資金力や人材を考えれば、もっと違う分野への進出や事業構想を持ってよいのではと考えがちですが、トヨタは違います。
自分たちが培ってきたノウハウや知見を自分たちの“移動”という事業ドメインでどのように生かすべきかを考え続けているのです。
これは、とても大事なことです。
中小企業が現状を打開するために、何か目新しいことをやらなくてはと考え未知の領域に飛び込んだとしても失敗するのが目に見えています。
知識やノウハウのない事業に手を出してもうまくいくはずがありません。
自分たちができる分野をとことん突き詰める姿勢が重要なのです。
その中にこそ、自分たちにしかできないこと、未来を創出する何かが見つけられるはずです。
▶ 02「一歩先」
この言葉も大事です。
成功の秘訣に、「タイミング」という言葉があります。
とても素晴らしい技術や商品であっても、タイミングが悪いと世の中から無視されてしまうということを過去数々目にしてきました。
あまり先のことを考えても、一般の消費者にはピンときません。
現状の不満や、困りごとを解決してくれるほんの一歩先を行く技術や商品こそ歓迎されるのです。
もっと先のことは、大企業にお任せしてしまいましょう。
▶ 03「自分のこととして考えられる」
未来に生きるのは、若い世代です。
高齢だと、ついついもう我々は引退だからとか、自分の老後のことしか考えなくなるなど、自分が未来を創るという意識は薄れてしまうのが現実でしょう。
となると、まさしく未来を創出しなくては自分たちが困るのだという意識をしっかりと持った若い世代こそが、新規事業や新商品開発を担う人材なのです。
若い世代を信じて、プロジェクトを任せるべきです。
新事業・新商品開発ノウハウをお教えします
いかがですか?
このように考えると少しは安心しましたか。
でも、安心してとどまっていてはいけませんよね。そして、優秀な若い人材がいたとしても、その方が新規事業や新商品開発の知識やノウハウを持っていなくてはいけません。
どんなに優秀な人材でも、日ごろは目の前の業務に追われて、新しい知識やノウハウを学ぶ機会は持てません。
そんな経営者を数多く見てきましたので、JMLAでは、その知識やノウハウをお教えするプロジェクトを始めます。
通常のコンサルなどと違い、企業の方々と共同で進めるプロジェクトです。困っている企業に知識やノウハウを自分たちのものにしてもらえるノウハウの伝授とサポートを実施しますので、自分たちで新規事業の創出や新商品開発が行えるようになります。
興味のある方は、ぜひお問い合わせください。
森田 広一
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