外国と違う日本の贈り物文化

公開日:2019年06月07日最新更新日:2023年11月14日堀内香枝

父の日、母の日にプレゼントは贈りますか?

2019年の「父の日」はいつでしょう?
6月の第3日曜日、6月16日。あと10日ほどです。
「父の日」にプレゼントは贈りますか?

「母の日」は5月の第2日曜日、今年は5月12日でしたね。
「母の日」にプレゼントは贈りましたか?

国内ギフト市場規模は、個人+法人で、10兆4,430億円(2017年)※1
スーパーの総販売額13兆円(2018年)やコンビニエンスストアの全店年間売上高11兆円(2018ねん)に迫る規模です。

「個人」のギフトに限定すると、6兆280億円(2016年)※2
お歳暮やお中元といった家族単位の贈答は減少する一方、カジュアルギフト(旅行土産、日常的なプチギフト)は増加傾向にあるようです。

日頃の感謝やちょっとした”気持ち”を表現するコミュニケーションツール「プチギフト」として使われているのですね。

贈答文化にみる日本人特有の感性

日本人は、人から何か頂き物をしたときは、お返しをする人が多いのではないでしょうか。
贈答の漢字は、「贈」は贈る、「答」はお返しで、何か贈り物をいただいた時は、お返しをするのが日本では風習です。
「つまらないものですが」「気を使わないで」と言われても、返礼をする人は多いでしょう。

贈答文化のはじまりは、日本は農耕社会で、「収穫したものを分け合う」双方向の関係を築き、その後、家柄や身分を示す物に使われたりしながらも、双方向のやりとりが確立されたようです。

贈り物の包装にも日本人はこだわります。
包装の方法も、祝儀と不祝儀で折り方が違うなど、細やかなところまで気を配る、日本人ならではの作法が存在します。

「エコ」重視でラッピング不要と言われた時もありましたが、「インスタ映えするラッピング」を好む人や、小物入れ等、生活雑貨やちょっとしたインテリアに再利用している人も多く、生活を楽しむポジティブなアイテムになるラッピングをこれからも企画してほしいと思います。

また、外国の方から見ても、水引(みずひき)、熨斗(のし)、包装の日本の風習は”美しい”と感じてもらえる一面だと思います。
日本人として改めて見直したいですね。

日常商品をプチギフト商品にする企画の鍵は?

日常的なプチギフト、カジュアルギフトのシーンが増え、贈答(贈る、お返しする)頻度が増えるということは、これまで日常品だった商品も、ちょっとした付加価値をつけることで「プチギフト品」として選ばれる可能性があります。

付加価値をつけることは簡単ではないですが、消費者の感性を探ることで見えてきます。
年齢、性別、地域といったデモグラフィック属性(人口統計学的変数)やジオグラフィック属性(地理的変数)を用いてニーズを探っても見えてきません。

どのような気持ち(感謝、喜び、等)をどのように形にしたいのか、というようなサイコグラフィック属性(心理的変数)が鍵を握ります。
付加価値戦略、価格戦略の際は、感性マーケティングの考え方がとても役立ちます。

付加価値商品を開発したいがどうしたらよいかわからないという方は、お気軽にお問合せ下さい。
日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)は、人の感性をベースに付加価値の開発を応援する活動を行っています。

お気軽にご相談ください

東京・新木場~若洲エリアを1日巡って得た体験を、3か所取り上げました。_この地域のどの施設も、スタッフの方々が情熱を持ってイキイキとしていて、そして、自分たちが提供している強みを十分理解し、上手に発信していたことが印象深かったです。_このことは、他の企業や組織においても2つの点で参考になると思います。_①スタッフの情熱や活気は顧客やクライアントに好印象を与えます。_②地域の歴史や文化に触れ、それをビジネスに取り入れることは、地域社会との一体感を築くだけでなく、顧客との結びつきを深めます。_また、嗅覚や触覚の刺激が多数あったことも印象的でした。その他の五感(視覚、聴覚、味覚)も当然フル活動させられました。嗅覚や触覚、五感全体を活かすことは、商品やサービスのデザインやマーケティングにおいて大きな要素です。顧客が感じる体験を豊かにし、記憶に残るような感性的なアプローチのお手本として参考にできると言えるでしょう。_以上、自然に触れ、各施設のスタッフの方々と会話し、地域の歴史や文化を再認識し、新しく再構築され生み出されたモノやコトに触れた一日を通して、持続可能な社会・地域の実現に向けた活動とはこういうこと!、という貴重なリアル体験ができました。_
マーケティングや感性マーケティングの視点から、自社の強みを理解し活かすことや、顧客の感性に響き共鳴することは、売上拡大・利益拡大のための戦略や商品開発に欠かせません。_私たちJMLA(日本マーケティング・リテラシー協会)は、より目的に沿ったデータ分析・感性分析をご支援していますので、ビジネスに活用できる分析アウトプットをご提供することを常に心がけております。_今回は、私たちのデータ分析が最終的につながるゴールの形を体験したように思います。ビジネスに有用なデータ分析をするべく精進を続けます。_私たちJMLA(日本マーケティング・リテラシー協会)は、企業がデータ駆動の意思決定を行い、市場での競争力を向上させることができるお手伝いをしております。_自社のデータをもっと活用したいなどの課題をお持ちでしたら、お気軽にご相談ください。

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TEL:
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  • 過去にアンケートを行い、定性情報(フリーアンサー)は読んだだけという状態でしたら、非常にもったいない!定量化して分析することで、次のようなさまざまな課題解決に活用できます。経営のビジョン、収益拡大のための戦略立案、商品開発、ブランディング、業務改善、コスト削減など。お気軽にご相談ください。

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参考資料

※1 矢野経済研究所『ギフト市場白書2018』
※2 DNP『生活者潮流』記事「2016年CtoCギフト市場規模は推計6兆280億円(2017.05.08)

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女性の感性を活かした調査設計や市場動向の分析により、お客さまの深層心理「感性」の解明を得意とします。コンサルティングファームで食品メーカー、外食産業、エステティック産業、通販企業、冠婚葬祭業、工作機械メーカーなど幅広い業種のマーケティング・コンサルティング業務を経験しました。これまで培った経験を元に、一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)設立に参画し、感性マーケティング『マーケティング解析士』講座カリキュラム策定に携わりました。現在は、『マーケティング解析士』講座の講師活動を行っています。同時に、企業様のマーケティング課題解決のサポート活動を継続しています。