鼻毛なし男君からマーケティングの気づき
無くなって気づく
知人Aが、とある病気になりその薬の副作用で鼻毛がすべて抜けた。
下から鼻の穴をのぞくと、奥の肌が丸見えである。
(これは喉を傷めるな)
その状態で、Aは都心の街を普段と同じように仕事で出歩いていた。
案の定、数日後に通院中の医者から「肺炎になりかけていますよ」と。
鼻毛って大切だな~。鼻毛がほしいよ~。
初めての買い物
慌てて、マスクを買いにドラッグストアへ。
「マスクの種類ってこんなにあるんだ。」
真剣に裏の説明を見ながら探したのは初めて。
“就寝用”“10時間加湿”“のど潤す”(パッケージのコピー)
これよさそう、これにしよう。」
初回1箱買い、使い心地が良かったので、2回目は大量買い。
風呂に入るとき以外ほとんど24時間このマスクを着用しているようだ。
実は、マスク以外にもいろいろなものを買っていた。
喉あめ
喉スプレー
帽子
インナー(のどを守るハイネックタイプ)
鞄(両手があくリュックタイプ)
健康なときには買わないような買い物をして、気持ちがわくわくするようなちょっとした発見をしているそう。
帽子はスポーツ用品店で、店員の若いお姉さんに「かわいい、似合ってます!」と選んでもらった(そうだ。)(ほくそ笑んだのだろう。)
ユーザーニーズは連続なのに
このマスク、相当よい。
病院では、「この病気になったら鼻毛がなくなるから、マスクをしなさい」という忠告がなければ、当然「このマスクお奨めですよ」というアドバイスもない。
「マスク」も、病院内のコンビニは街のコンビニと同様の品揃えで、特段POPがついて推奨販売している様子はない。
と知人が洩らしていた。
医者や病院は専門の技術を提供し、マスクを販売するメーカーは高品質な商品を提供し、それぞれの立場で成り立っているので、文句を言っているわけではないが、患者の立場とすると、病気の治療と、それに合うマスクのニーズは連続している。
こんなところにも顧客視点のマーケティングが活かされるとよい。
2018年、今年の漢字は「災」でした。
みなさまはどのような一年でしたでしょうか。
私が漢字を一文字挙げるとしたら「縁」です。
さまざまな出会いからあるご縁をいただき、連携という形になりました。2019年に当会会員のみなさまにご案内する準備を進めています。
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