★感性マーケティングブログ★ 誰でもできる『感性マーケティング』!第5回
「誰にでもできる『感性マーケティング』!第4回」から引き続き、 「 (2)データを整える」 についてブレイクダウンしたいと思います。
感性マーケティングを遂行する4ステップ
(1) 目的を明確にする
(2) データを整える
(3) 分析する
(4) 役立てる
データを整える3ステップ
第4回と同様に状況設定は、「来店満足度調査を、紙媒体でアンケートを実施しているケース」とします。
「データを整える」行程を、3ステップに分けます。
Step1 収集する情報を設計する
Step2 適切に情報を収集する
Step3 収集した情報を入力してデータ化して整備する
Step1とStep2については別の機会にして、今日はStep3「整備」について2点
・単体で分析する
・経年変化を分析する
ことを想定した注意ポイントを見てみたいと思います。
単体で分析することを想定したデータ整備
単体とはここでは、来店満足度調査1回分の情報のことです。
紙媒体で来店満足度調査を実施しているケースですので、アンケートを回収した後、データを入力する必要があります。
その入力方法について、外部の入力専門会社へ依頼せずに、社内でエクセルに入力する場合の注意点を書いておきたいと思います。
紙のアンケートなので、回答者が書き込んだ回答は、こちらが意図した通りに書き込んでくれるとはかぎりません。
頻繁に発生する、下記3例のような回答があります。
上記のように紙に書いて回答された情報を、次は、エクセルに入力していきます。
下記に、改善前と改善後を記載します。
改善前は、次の分析の工程を想定していないので、丁寧に入力されていますが、活用しにくいデータとなっています。
改善後のそれぞれについて、
<定量データ部分>
改善前は「○印」を入力していましたが、改善後は「1」(フラグ)の入力に修正しました
<定性データ部分>フリーアンサー部分
ID1
指定の記入欄とは違う場所にフリーアンサーを書いていました。改善前では、そのことを丁寧に入力していましたが、改善後は、削除しました
ID3
回答欄に記入が無いことを、「記入無し」と入力者が親切に入力してくれた情報を、改善後は、削除しました
ID5
評価に○印をつけていないことを、「A.評価の記入なし」と入力者が入力してくれた情報を、改善後は、削除しました
その他、
ID3とID4
両方フリーアンサーは入力していません。入力の際に、ID3を「記入無し」と入力し、ID4を空欄にしています。改善後は、統一しどちらも空欄にしました。「記入無し」に統一するなら、記入が無い人の欄は、すべて「記入無し」と統一します。どちらかに統一します
ID2
改善前のID2の欄には、「Aの理由:」という余計な文字が入力されています。評価項目が複数あるとき、このフリーアンサーは、「A.スタッフの対応」のことだよとわかるようにしてあげようという入力者の親切心で、「Aの理由:」を追記してしまいました。不要な文字になるので、改善後は、削除しました
<改善後>のデータに整備しておくと、次の分析の工程に進みやすくなります。
エクセル以外の集計ソフトをお持ちの場合、<改善後>のフラグデータ部分を下図のように「1,0」形式で入力しておくとよいです。
経年変化を分析することを想定したデータ整備
前項の単体が何回か積み重なると、変化をみようということになります。
昨年と比べて何が変化したか、3年前と比較して何が変化したか、このように、時系列で変化を分析すると、経営の中長期的な課題抽出にも役立ちます。
そのためには、分析できるようなデータにしておく必要があります。
次回、図にしたいと思います。
日本マーケティンング・リテラシー協会(JMLA)がご提供する3レベル8つのマーケティング資格講座は下記よりご確認いただけます。
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堀内香枝
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