★感性マーケティングブログ★ セグメンテーションを深める『感性マーケティング』

公開日:2017年05月08日最新更新日:2025年04月03日森田 広一

マーケティング活動を成功させるためには、「セグメンテーション」と呼ばれる市場分析が欠かせません。

セグメンテーションとは、市場にいる不特定多数の顧客を、共通のニーズや特性を持つグループに分類する手法です。これにより、より効果的で効率的なマーケティング施策を展開できます。

例えば、女性向け雑誌では、読者の年齢層に応じて内容を調整し、ターゲット層に合った情報を提供しています。さらに、雑誌の名称自体がターゲット層を明確に示していることも多く、セグメンテーションの実例として分かりやすいでしょう。

『セグメンテーション』のやり方

セグメンテーションを行う際には、顧客一人ひとりの特徴を分類するための「変数」と呼ばれるデータを活用します。

変数には、「デモグラフィック(人口統計変数)」、「ジオグラフィック(地理的変数)」、「サイコグラフィック(心理的変数)」、という基本的な属性を区分けする変数と、近来急速に進化しているデジタル情報「ビヘイヴィア(行動変数)」が用いられるようになりました。

マーケティングの概念や、理論などは不変ですが、社会の変化や技術の進歩によって、その中身は随時変化してきています。

デモグラフィック(人口統計変数)

デモグラフィックとは、年齢、性別、職業、所得、家族構成など、人口統計に基づいた分類のことを指します。

業界やビジネスモデルによって、重要視すべき変数は異なります。例えば、個人をターゲットにするのか、家族単位でアプローチするのかによって、適切な変数の選択が必要です。自社の事業や商品に最適なデモグラフィック変数を見極め、効果的なセグメンテーションを行いましょう。

ジオグラフィック(地理的変数)

ジオグラフィックとは、顧客が居住または勤務している国、地域、市区町村などの地理的要因による分類のことを指します。

インターネットの普及により、地理的要因の重要性が低下したように思われることもありますが、気候、経済状況、文化、宗教、政策などが消費者行動に与える影響は依然として大きいです。特に、家電、衣類、食品などは地理的要素によって需要が大きく左右されるため、慎重な分析が求められます。

また、生産拠点や販売エリアの選定にも影響を及ぼすため、ジオグラフィック変数を適切に考慮することは、事業戦略全体の成功にも直結します。

サイコグラフィック(心理的変数)

人は生まれ育った環境や生活スタイルによって、さまざまな価値観や性格を形成し、それに伴いライフスタイルや消費行動も異なります。

この心理的要因を分析し、マーケティングに活用する手法を、JMLAでは「感性マーケティング」と呼んでいます。

感性分析を行うことで、定量データでは捉えきれない行動の背景を明らかにし、より精度の高い市場予測や戦略立案が可能になります。

現代は、多様な価値観を持つ消費者が、無数の商品や企業の中から選択を行う時代です。そのため、消費者の本質的な価値観=感性を理解することが、マーケティング成功の鍵を握ります。

ビヘイヴィア(行動変数)

ITの発展により、過去の購買履歴や使用頻度、インターネット上のアクセス履歴を的確に分析できるようになりました。これにより、従来のセグメンテーションに加え、新たな分類基準として「ビヘイヴィア(行動変数)」が活用されています。

この変数は、消費者の具体的な行動データをもとにマーケティング戦略を立てられるため、従来の属性データだけでは見えなかったリアルなニーズや関心を把握するのに役立ちます。

データの精度と収集手段が進化する中で、今後さらに重要性が増していくセグメンテーション要素といえるでしょう。

自社の優位性を引き出す

セグメンテーションは、企業が限られた資源(人・物・金)を最大限に活用するために生まれた戦略的な考え方です。そのため、セグメンテーションを行う際は、自社や自社商品の強みを最大限に発揮できるターゲットを設定することが重要になります。

そのためには、まず自社や自社商品の特徴・強み・優位性を明確にすることが不可欠です。そのうえで、それらの強みを最大限に活かせるターゲットを抽出するようにセグメンテーションを行うことで、効果的なマーケティング戦略を展開できます。

セグメンテーションを深めるためには「感性(心理)」の追及が大切

時代とともにセグメンテーションの手法は進化していますが、人間の価値観や、嗜好を把握する心理的変数(サイコグラフィック)は、人の購買行動や商品選択に大きな影響を与えるため、セグメンテーションのデータとしては最も重視すべきものです。

ITの発展により、行動データの収集・分析は格段に進歩しました。しかし、その行動の根本は、人の感性(心理)です。

マーケターとしては、市場の変化に常に目を向け、目的や用途に応じた適切なセグメンテーションを行うことが求められます。

自らが求める目標達成には、それなりの準備と戦略が必要です。ただやみくもにやればよいというものではありません。

ビジネス社会で成功させるためには、マーケティングの知識と活用力は重要です。

皆さまも「マーケティング」に興味を持ってみてはいかがですか。

必ずご自分のお仕事に活かされますよ。

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広告代理店でマーケティング戦略立案、コンサルティングファームでデータ分析や各種のコンサルティング業務を経験。そこで培われたノウハウを元に人間の「感性」を紐解く独自の分析手法を確立し、そのノウハウを広く世の中に伝えるべく、一般社団法人日本マーケティング・リテラシー協会を設立。目に見えない消費者の深層心理「感性」を数値化し分析することにより、消費者や企業の隠れた欲求を解明し、各種提案やマーケティング戦略立案に役立てる分析体系を教える講座を開設。現在、様々な業種、職種の受講者から評価を得て、大手コンサルティング企業などの昇格必須講座としても認定されている。同時に各種企業のマーケティング・コンサルタントとしても活動中で、現代企業の悩み解決の実質的なサポート活動も継続している。