第7回「6ヶ月間・しっかり習得コース」~顧客の望む最適方向(売れる方向)を求める~
目次
顧客の望む最適方向(売れる方向)を求める
前回から定量分析に入り、今回はポジショニング分析を学びました。
<第7回の主な内容>
PRAT4
- 顧客の望む最適方向(売れる方向)を求める
Neo P7手法
- ポジショニング分析
講義
- ポジショニング分析
- 因子分析
- 重回帰分析
実習
- スネークプロットの特徴づけ
- 「水筒データ」を用いて分析を行ってみよう
チームディスカッション
- 企画商品のポジショニング分析の実施と検討
- 層別ポジショニング分析の実施と検討
課題
- 仮説案の絞り込み~動かす要素(属性)・水準の検討
次より、講師の神田名誉教授の解説と講座風景をご紹介します。
Neo P7におけるポジショニング分析の最大のメリット
Neo P7の4番目の手法(アンケート調査)から定量分析の工程に入りました。
前回、「スネークプロット」→「CSポートフォリオ」と進めてきて、だいぶ新商品仮説に対するユーザー評価が見えてきました。
スネークプロット
⇒ 各仮説の特徴と細かな評価がわかった。わかったが・・・
CSポートフォリオ
⇒ 各仮説の改善すべき点などはわかった。わかったが・・・
各仮説の
- 全体の中でのポジション
- 理想にどのくらい近いか=売れるかどうか
- またその理由
は、わからない。
Neo P7におけるポジショニング分析は、1.2.3.を明らかにすることが目的です。
そして、「2.理想にどのくらい近いか=売れるかどうか」と「3.その理由」を得られることが他のポジショニング分析にはない最大のメリットです。
このことにより、客観的な根拠に基づいた意思決定が可能になります。
一般的なポジショニング分析とNeo P7ポジショニング分析の違い
違いを視覚的に比較してみます。
一般的なポジショニング分析の例
感覚的に置きます(位置付けます)。一見、しっかりポジションを確認できそうですが、根拠は明示できません。
Neo P7のポジショニング分析の例
新しい「水筒」の6つの商品仮説、どれが売れそうな仮説か? それはなぜか? もっとブラッシュアップするためにはどうしたらよいか?が解ります。
矢印の方向が理想の方向=売れる方向です。
「キャップ型マグ」と「タンブラー」が理想方向に近いことが判り、「折りたたみ式ボトル」は逆方向なので仮説を却下した方が良いと判断できます。そこから、「キャップ型マグ」と「タンブラー」を上手に組み合わせて、FAC.2「デザイン性」とFAC.3「清潔性」を併せ持った水筒にブラッシュアップすると良いと判断でき、次のアクションがとれます。
誰でも簡単に分析できるので手軽に取り組める
Neo P7の中で使用する分析手法は、すべて「P7かんたんプランナー」というその名の通り、誰でも簡単に分析できるソフト(R)を使用します。
WindowsでもMacでもどちらでも可能です。
分析ソフト「P7かんたんプランナー」は、「学びコース」にご参加いただいた方と「実践プロジェクト」にお取組みいただいた企業様に配布しております。
「実践プロジェクト」は、企業様の実際の商品開発ですので、企業様ごとに実施いたしますが、「学びコース」は企業内研修のほか、JMLA主催の講座を開催しておりますので、どなたでもご参加いただけます。
次のコースは、2021年1月20日から始まります。
コース名は、「基礎から学ぶ できる!シリーズ 商品企画WEB講座」です。このWEB講座は、本日のプログでご紹介している6ヶ月コースとは違い、基礎と流れをご理解いただく講座なので、分析の実習はございませんが、分析ソフト「P7かんたんプランナー」のご紹介をいたします。講座修了後お申し出頂いた方に「P7かんたんプランナー」をお渡しいたします。「基礎から学ぶ できる!シリーズ 商品企画WEB講座」の詳細は、こちら↓よりご覧になってみてください。
チームで協力して商品企画
話は戻りまして、さて、各チームはどのように進展したでしょう。
テーマ1「単身者向け冷凍食品」
テーマ2「男性がもらってうれしいカップ」
両チームとも、自分たちが作った仮説をポジショニング分析し、男女の層別分析も行い、仮説案の絞り込みを検討しました。
お疲れ様でした!
会場参加者とWEB参加者とがZoomのブレイクアウトルーム(グループ分け)機能を利用し、チームディスカッションを行った実習中の風景。神田講師と前田アシスタント講師が、「冷凍食品チーム」と「カップチーム」にそれぞれ入り、チームのディスカッションをファシリテート(促進)し、リーダーを中心にメンバーと討議・検討を進めています。
堀内香枝
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